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2007年01月31日

昨日も今日も元町公園 005

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元町公園には、カラスを見かけないなあというのが今日、気がついたことです。
朝も昼も夕方も、見かけた記憶がありません。鳥好きのわたしにとっては、ごみを荒らされたり、「コーゲキ」さえされなければ、カラスも興味深い観察対象のひとつです。

さて、今日は夕方、元町公園の後にワケあって湯島の総合体育館へ。
総合体育館の辺りは、知る人ぞ知る、小鳥のねぐらです。夕方、驚くほど大量のイエスズメたちが或る1本の木に集まってきます。この辺りのちょっとうっそりとした緑は、竹林ではございませんがまさに 「すずめのお宿」 といった風情。

今日も、昼間は暖かでしたが、夜には冷え込みましたね。
A.F.スカッチ著、浜口哲一&高橋満彦訳 『鳥はどこで眠るのか』 (文一総合出版,1997年) という本からの受け売りですが、イエスズメは、寒い時期には暖かい季節よりも11.5%も羽毛の量を増やすのだそうです。「鳥は、頭を後ろに回して肩の中に入れることで、体から熱が逃げていく面積を減らせる」 、とのこと(同著より)。そういえば、高円寺のとある商店街のペットショップにいたコンゴウインコのルリちゃんは一年を通じて店頭に陣取る(?)看板娘なのですが、冬には頭を羽の中に入れて寝たふりをしていることが多かったっけ。ちょっぴりひねくれ者なところが魅力のルリちゃん、この冬も元気かな~。

2007年01月30日

元町小学校解体に1億円! 19年度予算案が発表されました

■旧元町小学校解体工事:19年度 100,118千円
  1)工事費 100,000千円
  2)事務費     118千円


本日、文京区の19年度の予算案が発表されました(附:18年度見込み決算)。

その中の「施設管理部」のところに、な、な、なんと、
旧元町小学校解体工事 という事業名が!!!

計上された金額は、ぎょぎょぎょの1億円です。
プロの端くれから言わせていただきますが、これは通常の解体工事の金額としては上限クラス、なにか特別な匂いがいたしますね。この事業の説明欄に「旧元町小学校等の解体を行う。」と書いてあるのは、もしかして、公園も一緒に壊してしまおうってことなのでしょうか? 文京区は、去年の春から小学校跡地と元町公園の「一体的整備」「イッタイテキセイビ」と呪文のように唱えてきましたが、それってつまり、「一体的破壊」ってことだったのか!?

19年度予算資料 ←クリックして37頁をご覧ください。

■煙山区長は本日、前言を撤回して「区長選挙には出ない」ことを表明。
与党側が担ぎ出すであろう彼の後継候補は、今の路線を「完全踏襲」するのでしょうか?  
というのも・・・ 首長の交代が前提ならば、次の区長が展開する政策を「しばらない」ように、次年度予算は細々を決めず「ざっくり」決めて次の人たちにお任せするのが常識なんです、日本国中。どこまで常軌を逸すればストップするのか、悲しすぎる文京区。

■もし校舎を壊してしまえば、校舎の跡地に巨大な複合施設が建てられる?
公園付け替えの都市計画変更を放りだしても、小学校校舎だけでも先に壊してしまえば、その跡地に体育館が建てられる??? いったい文京区は何を考えているの。何をどうしたいの? 相談に乗ってあげるから言って御覧なさいな。

■元町小学校の校舎がなくなってしまうと、「街の記憶」や「きずな」、また、
(各種学術団体、国・都などからは、認知されている)「唯ひとつ、無傷で残った復興公園&学校の一対」としての価値・意義は大きく損なわれます。
シビックセンター建設のときと同様に、文化財をぶっ潰して平気なのかい文京区。私たち区民は、そんなこと、二度と許しません。

■文京区民だって、いくら大人しくったって、ここまでされては黙っていません。
諸悪の根源は誰なのですか? あちこちで無責任な放言の止まらない助役さんですか? それとも、ナントカ部長? それともそれともTBSで吼えたあのお方?

 

2007年01月30日

本日の一札 「せ」

「設計は、井下清とスタッフ一同」

se.jpg img井下.jpg井下清(いのしたきよし)氏です。


【解説】
当時の東京市公園課長の井下清指揮下のチームで、世界的にも稀有な事例である52の震災復興小公園計画は作られていきました。

*先日喜寿を迎えた元町公園。その産みの親のご紹介です。震災の惨事に直接触れられた井下先生の願いや、「防災」という単純な言葉だけでは表せない様々な記憶が、この公園には刻み込まれています。井下先生等の大事なお子様、ちゃんとお育ていたさねば・・・。
(画像の無断転載を禁ず)

2007年01月29日

昨日も今日も元町公園 004

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朝の早い時間には、元町公園の辺りはふわふわっとした霧のような空気に包まれています。公園の草木から立ち上ってくる生命感あふれる空気です。そこへ、ジョギングの人たちのリズミカルな白い息が美しく溶け交じっていきます。
朝の元町公園も、すてきですよ。

2007年01月29日

湯島体育館の利用者からも区政に疑問の声が!

湯島総合体育館を利用している人たちのニューズレターに、下記のような記事がでています。


*** 文京総合体育館の建て替え問題 *************
(体育館利用者のニューズレター01月13日号より)

文京区はいま学校の統廃合計画もからんで、区の施設を玉突きで建てる
計画です。

・昭和小と駕籠町小を統合し、校地拡張のため東洋文庫用地を取得。
・東洋文庫の移転先に湯島総合体育館用地を提供。
・湯島体育館は、元町公園跡地に移設する。公園は隣地の旧元町小学校
跡地に移す。
(区が用地を提供し、プロポーザルで決めた民間事業者が体育館を含む高
層ビルを建設するというものです。)

都内で唯一残る「(関東大)震災復興小公園」である元町公園の保存をとい
う意見や運動もあり、計画通りすすんでいません。都市計画公園を変更す
るための「文京区都市計画審議会」が9 月に続き12 月22 日に開かれまし
たが、2度目の継続審議となりました。区民からは、現在地で改築できない
のか、旧四中跡地に建設できないのか、などの意見もあがっています。

一方、文京区は検討部会を設置し検討を重ねています。情報公開された会
議記録要旨をみると「総合体育館の移設に伴う新体育館のプラン案」なども
すでに話し合われています。

・体育館は、現行の機能と規模を維持したい。
・現行の機能に加え、健康増進やリラクゼーション機能も加えたい。
・観覧席を、可能であれば設置したい。
・弓道場は屋外に設置できないか。
・体育館以外の施設の機能としては、子育て支援関連施設、区民開放施設、防
災機能の向上が考えられる。

などの意見が出されています。

いずれにしても体育館利用者には、まだ何の説明もありません。
運営委員会では、まず、他の競技もふくめ体育館利用者が一緒に
区に対し、区の計画と見通しについて説明を求めていこうということ
になりました。

********************************


文京区は、昨年末から体育館の建替えについて 「どんな施設がほしいですか?」 という質問のアンケートを実施中(今月末〆きり)ですが、体育館が湯島からなくなってしまうことや元町公園を壊して建てること、民間事業者のお金で建てること等々の説明をきちんとしていないままに、施設内容の希望をとることはきわめて不自然であるといった意見もあちこちから聞こえてきました。
区民との合意形成ができていないまま、公園を体育館建設用地にしてしおうとするような傲慢な区政について、体育館利用者のあいだでも不満がふくらみつつあります。 

目を覚ましてくれ、文京区。


2007年01月28日

本日の一札 「あ」

「天の川、祈りの短冊五百枚」

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【解説】
来歴と存続の願いを込めた特製短冊と笹の小枝を道行く人に配り、8本の七夕飾りを立てました。久しぶりに公園での七夕に地元の方々は「東京市歌」を歌ってくれました。造園屋さん、学校法人のご協力に感謝します。

*昨年、ちいさな七夕まつりをいたしました。地元の方もご参加いただき心あたたまる会でした。「元町公園で会う」事ってとても大事だと思います。現地でわずかな時間でも想い出を共有できたら・・・。お近くの皆さん、時々公園に遊びに行く皆さん、1/25(木)お昼頃、「元町公園喜寿のお祝い」で、一緒に名店のお饅頭をいただきませんか。
(画像の無断転載を禁ず)

2007年01月27日

本日の一札 「す」

「鈴掛けは、モダン植栽プラタナス」

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【解説】
プラタナスは、当時ではまだ馴染みの浅い珍しい樹木。新しい時代を伝える震災復興小公園では積極的に導入されました。

*元町公園には、プラタナスを含み多くの大木があります。大樹の「気」は癌をも減らすといわれます。私たち人間が生きていく上で、必要なもののひとつに大樹があると思います。なくしたらすぐに戻らないもの・・・これ程大きく育つまでどれだけの時間を経ているのか、考えてみたことありますか。
(画像の無断転載を禁ず)

2007年01月27日

元町公園ぱぱっとかるた:本日の一札 「す」&「あ」 に写真が追加

■01月19日初出の一札 「す」 に、スズカケノキ(プラタナス)の冬姿の写真が追加されました。
■01月23日初出の一札 「あ」 に、七夕飾りの写真が追加されました。

2007年01月26日

「ふるさと歴史館だより」問題の監査請求、意見陳述

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朝の9時半。真っ赤になって怒ってる56人の区民がわっしょいわっしょいと、イケンチンジュツ に集まりました~っというのは、ちょっとおおげさですが。シビックセンターの一階ロビーに集合して、ぱぱっと順番を決めました。

会場は、シビックセンター地下2階の研修室AB。「56人みんな来るかもしれないから」と事務局の方にお願いして大きな部屋を用意してもらいました。

全員が初体験でちょっとドキドキしたけれど、せっかくですから 「楽しみましょう」 ということで、わくわく、いそいそと会場へ。

監査請求の意見陳述ってどうやるか知ってます? 監査委員の前に設けられた席に一人ずつ進み出ていってマイクを持ってしゃべらなければなりませんのよ。
監査委員の方々と眼があっても、なんとな~く気まずい雰囲気なのは、ナゼ? この人たちがなるべ~く、私たちの「声」にハンノーシナイヨウニ、シナイヨウニ、シ・ナ・イ・ヨ・ウ・ニー みたいに淡々とすわっておられるからか? 「この人たちに怒ってもしようがない。」と思ったり、「しかし、この人たちにこそ、この怒りを受け止めてもらわないと誰がちゃんと調べてくれるんだーっ!」と思い直したり。

監査委員会というのは、3名で構成されておりました。 トリオ・ザ・かんさ は、こんな人たち~。
1) 猿橋さん:区職のOBだって。え~っ、ちょっとがっかり。区長の顔色見たりする人ではないと思いますが。 
2) 廣田さん:信州大学の若先生、頼りにしてます。 
3) 渡辺区議:現職の与党区議が委員というのにも驚きました。でも、区議さんだからこそできる血の通った調査に期待したいものです。伏し眼がちだったのが気になりますが、どうかしっかり。

2007年01月26日

東京新聞01月26日朝刊に 喜寿 のお祝いの記事

東京新聞に、昨日の喜寿のお祝いの可愛らしい記事が載りました。

2007年01月25日

元町公園、喜寿のお祝い

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ぱぱっと写真を公開しま~す。

公園からの帰りに区役所に行き、区長、土木部みどり公園課、企画政策部企画課、都市計画部計画調整課にお祝いの紅白のお饅頭をお分けしました。各課とも戸惑いながらも、みどり公園課長は 「にこやか」 に受け取ってくださいました。
計画調整課では最初は固辞されましたが、「区長も受け取ったし、ワイロには
なりませんから~」 と申しましたら、受け取ってくださいました。

今日のところはなんとか、区役所の人とも元町公園の喜寿のお祝いの気持ちを共有できました(共有の押し付けでしょうが)。

2007年01月25日

本日の一札 「を」

「老いて知る。変わりゆく街、残る風景」

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【解説】
変わらずに続いて存在するものを探すのに苦労する変化しつづけるまち。この場所に来てまちを眺めるとホッとする。公園が存在し続ける価値をここに来て感じてほしいんです。

*近すぎて気づかない身近な風景。歳をとり、ちょこっと腰が曲がって足許を見ると、初めてその大事さや美しさを理解できるかもしれません。元町公園からの眺望は、そうした風景や想い出を確認できる大切な窓なのですね。
(画像の無断転載を禁ず)

2007年01月24日

近代ランドスケープ遺産の保全に関する提言:(社)日本造園学会HP

(社)日本造園学会のホームページに、「近代ランドスケープ遺産の保全に関する提言」(2006年09月30日)がアップされましたのでお知らせいたします。
ちょっと長いけれど、読んでみてください。
教育委員会の委員長と委員さんもご多忙中ではございましょうが、よろしく頼みますよ。本会議や委員会の「会議録」を読むことを思ったらヘノカッパで読めます。

http://www.landscapearchitecture.or.jp/dd.aspx?itemid=1408#itemid1408(クリック!)

2007年01月23日

「私的なメモなので公開できません」:情報公開拒否について

先にご紹介した教育委員会(01月16日)の傍聴メモに関連して、少し追加して述べておきたいと思います。

「私的なメモなので駄目(公開できる文書は「不存在」)です。」
というのはこれまで複数のセクションの方々が、元町公園のことや体育館のことで情報公開のお願いをしたときに、「不存在」として請求を退けるときに使ってきた言い訳です。

でも、「おかしいぞ」という気持ちがだんだん積もりに積もってきました。

その「私的なメモ」は、公的な情報に則って作っているはずであり、メモの背後には、公的な取り決めがあるわけです(よね、それとも無いのですか?)。そこには、公的な文書が存在するはずです。

でも、それでは例えば、「関連するものすべてを公開してください」と要求しても、その手の文書が出てこないことが多いのは何故なのでしょうか?

仮に、「私的メモ」なるものの正式な元ネタ、そういうものすら「庁内に不存在」ならば、「その時点でのその言説には、何の根拠もない」ということではないでしょうか。


意味のない、責任のとれない発言を公的な場で行い、あたかも、正式なもののように積み重ねていくという不誠実なことをやっていると思われてもしかたありませんよ、文京区。

2007年01月23日

「煙山区長が公選法違反」:01月18日のブログに新聞記事を添付

18日に朝日新聞、その翌日には東京新聞にも「煙山区長が公選法違反」関連の記事がでています。当ブログの01月18日欄に、この2報のコピーを追加添付いたしましたのでご覧ください。

2007年01月22日

景観審議会速報 1

景観審議会が開催されました。次第は以下の通りです。
     1.開会
     2.区長挨拶
     3.第6回 文の京都市景観賞表彰式
     4.景観づくりについて
     5.閉会

都計審の「宿題」???
今日の景観審議会は、元町公園のことがこの景観審議会でどのように扱われるのか、大変な注目を集めた審議会でした。
定員(25名)には満たなかったようですが新聞3社を含め多数の傍聴人の見守る中、会議開催後、約30分を経過したところで、話題は元町公園へと移っていきました。
・・・詳しくは、別途傍聴メモなりをご紹介したいと思います。

ここでは、今日は別の用事でどうしても「同席」できなかった斉藤潮委員(東工大大学院教授)の「意見書」を 「ぱぱっと」 公開いたします。

7枚プラス資料という構成の「意見書」ですが、今日のところは資料は省略させていただき、斉藤先生のご意見の部分のみ掲載いたします。なお、この文書は、当日、全員(含む傍聴人)に別綴じ体裁で配布されたものです。

「元町公園にかかる都市計画変更について」(クリック!)

2007年01月22日

本日の一札 「も」

「モダンがまちにやって来た!」

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【解説】
欧風デザインの元町公園もセントラルヒーティングの小学校も我が国最先端のものでした。ものづくりに新しい生活提案への意気込みがあったのです。

*モガ・モボってご存知ですか?ここでは「モダヨ・モダオ」です。日常生活の中に突如現れたモダン・デザインは、未来のまちの姿を予感させる、羨望の存在だったのではないでしょうか。
(画像の無断転載を禁ず)

2007年01月22日

『週刊東洋経済』01/27特大号に記事

本日発売の『週刊東洋経済』(東洋経済新報社)に、「ルポ 教育改革を追う」というタイトルで、区内の小中学校の統廃合計画の根深い問題、新大塚公園や元町公園を壊してまで突き進む理不尽な文京区政が徹底追求されたルポルタージュが載っています。宮下教育委員長のインタビューもありますよ。

週刊誌なので、本屋さんへ急げ~

『週刊東洋経済』のHPはこちら↓
http://www.toyokeizai.co.jp/mag/toyo/index.html

2007年01月22日

「神頼みするより気力が大切」

今週の木曜日に元町公園は、77歳のお誕生日を迎えます。
一緒に元町公園の 喜寿 をお祝いしませんか?

勝海舟も大好きだった「壺屋」(文京区本郷3-42-8)のお饅頭を用意してお待ちしています。
「壺屋」は、江戸初期創業の老舗和菓子店で、絶品の最中(もなか)が有名ですが、紅白饅頭もなかなかどうして、凄いですよ。

「神頼みするより気力が大切」
これ実は、お店に飾ってある勝海舟の言葉です。


01月25日(木)のお昼休みどきから午後、元町公園で会いましょう。

2007年01月22日

「お茶の水マップ」:まち歩き絵地図

昨日ご紹介した、千代田区のお茶の水茗渓通り会からは、「お茶の水マップ」というまち歩きマップも発行されています。マップのデザイン制作は、神田川を挟んでちょうど元町公園の向こう側に見える東京デザイナー学院だそうです。
元町公園も、ちゃんと載っています。

どれどれ、どんなかな~? 
素敵な絵地図の片面・左半分だけ、見せていただきましょう。

「お茶の水マップ」(クリック!)

2007年01月21日

文京区の「(仮称)元町公園半壊案」に寄せて

文京区は、昨年12月の都市計画審議会でカスケード(水階段)の辺りだけを残すという「(仮称)元町公園半壊案」の提示をしました。それをもって元町公園の都市計画変更(公園の事実上の廃止)を押し切ってしまおうとしています。

文京区は「元町公園半壊案」によって、区民や専門家の意見を取り入れたように装っていますが、この案は、元町公園の保存・再生要望の声の本質を無視したものであり、保存・再生の意義や元町公園の価値について文京区が真摯に検討していないことの露呈以外のなにものでもありません。


■文京区は、一部分を「残す」”計画を立てた”といっていますが、「残す」部分はもう「公園」ではなくなります。法的な枠組みは外されてしまうのです。文京区は、文化財とする見通しも立てていません。ということは、カスケードの部分の保存継承の法的な保障はなにもないということなのです。「やっぱりもっと大きな建物が必要になりました」などと言われたら、今よりもっと簡単に取り壊されてしまうのです。

■「元町公園半壊案は、ノー!!!
文京区が、「ご意見を聞いた」という学識の先生方の殆どが「全体を保全することが第一に尊重すべきことである」という考え方です。
そうであるにもかかわらず、文京区の行政担当者や与党議員の一部は、区民に向かって、まるで諸先生方が「一部保存でやむを得ない」という結論を出したように伝えています。

■公園を壊してまでそこを体育館建設用地にしなければならない妥当性の根拠は、再三の正式な要望にもかかわらず、説明会も開かれず、まったく示されていません。

■いまだに多くの区民とくに、湯島体育館の利用者は、体育館の建替えは、湯島で実施されると思っています。文京区は、建替え計画は、元町に移転する計画とセットであることを広報していません。

■旧元町小学校の土地や校舎(建物)、そして元町公園の将来を考える会議が去年の08月から庁内ではすでに10回以上も開かれているのに、その内容についての情報の殆どが非公開とされています。

2007年01月21日

お茶の水茗渓通り憲章

神田川の向こう側、千代田区の商店街等の方々が「お茶の水茗渓通り会」というグループをつくっています。
「お茶の水茗渓通り会」は、2006年01月に「茗渓通り憲章」というまちづくり憲章を定めて、その普及に努めておられます。


茗渓通り 憲章
一、江戸以来の文化・教育の街の風格を守ります。
一、誰もが安心して交流できる、安全な街並みにします。
一、数多い歴史的・文化的な施設を大切にします。
一、文教の街として青少年にふさわしい健全な街にします。
一、神田川の景観・自然を大切にします。

                              平成十八年壱月制定
                              お茶の水 茗渓通り会


2007年01月21日

本日の一札「は」 にコメントが追加されました

01月14日づけ 本日の一札「は」 に、コメントが追加されました。

2007年01月21日

月曜日、午後一時に傍聴に行こう!

01月22日(月)午後1時から3時、シビックセンター(文京区庁舎)24階の第一委員会室で景観審議会が開催され、元町公園についての何らかの報告あるいは協議が行なわれます。
一部保存案などという「まやかし」で、元町公園の都市計画変更(公園の事実上の廃止)を強行しようという区の暴挙を止めるためには、とても大事な審議会です。
審議会は、誰でも希望すれば傍聴ができます。定員には達していないようですので、みなさん是非、傍聴に駆けつけてください。

審議会に正式に諮問しないで、いいかげんな報告で済ませようとする区のやり方をストップさせましょう。今の文京区政が、公園を景観をまちの将来をどう考え、どんなふうにしようとしているのか、自分の目と耳でしっかりチェック!!!

2007年01月19日

昨日も今日も元町公園 003

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今日は、午前中に千代田区の猿楽町に用事があったのでお昼ごはんを元町公園で食べました。寒風にもかかわらずランチタイムには、公園でのんびり過ごす人が2~3人。順天堂大学の野球部の人でしょうか、いつもの素振りのお兄さんも黙々とバットを振っていました。葉っぱをすっかり落としたプラタナスの姿が目にとまったので写真を撮りました。小学6年生の頃、この樹がすごく好きでよく絵を描いたことを懐かしく思い出しながら、パンをもぐもぐ。
ちょっと寒くなり過ぎたので、急いで美味しい珈琲をいただきに近くの喫茶店へ。

2007年01月19日

法律家ローラ・リトルさんが元町公園に

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「たてもの応援団」からのご報告です。

昨日の午前中、テンプル大学のローラ・リトルさんを元町公園にご案内いたしました。ローラさんは、日本の文化財に関心が深く、「たてもの応援団」メンバーと一緒に茨城県真壁の町並みを見学したこともあります。
彼女は、元町公園については、「たてもの応援団」の英語版の情報をご覧になって煙山区長に保存要望書を書いてくださっています。
来日中の今回は、実際に元町公園をご覧になって、「本当にチャーミングな公園。こんな素敵な公園を壊してはいけません」と。
法律家らしく、法的な手続きをとることについてもアドバイスをしてくださいました。

2007年01月19日

手袋の忘れ物

昨夜、湯島にお集まりのみなさまのなかで、女性持ちのエレガントな手袋をお忘れになった方がいらっしゃいます。心当たりの方は、このブログの01月14日づけ「1月18日(木)18:30、湯島にお集まりください」の最下部に記載した問合せ番号までご連絡ください。
お預かりしています。

2007年01月18日

本日の一札 「み」

「水運び、消火訓練やりました」

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【解説】
公園の広場は、模型に火をつけて、バケツリレーで学校から運んだ水で火を消す防災訓練の会場にもなりました。

*防災ネタが出たのでこの一札。昔は随分大掛かりな防災訓練をしていたのですね。昨年9/1の防災イベントの日。最初にかるたの絵札を皆さんにお披露目したのもこの札でした。防災の歴史をバケツと消化器の握手で表現するなぞ・・・・脱帽です!!
(画像の無断転載を禁ず)

2007年01月18日

煙山区長が公選法違反:01月18日朝日新聞朝刊

煙山区長が公選法違反!
今朝の朝日新聞に記事がでているようです。詳しくは、新大塚公園を守る会の「掲示板」等をご覧ください。
http://sakura.web5.jp/yybbs/yybbs.cgi

新聞記事です。↓
朝日新聞0118&東京新聞0119(クリック!)

2007年01月18日

教育委員会(01月16日)、傍聴メモの緊急公開

文京区では、01月16日(火)に、教育委員会が開催されました。
近頃なにかと不評の文京区教育委員会。

木村民子区議(市民フォーラム)が傍聴して録ったメモを、ご本人の許可を得てここで公開いたします。この記事は木村氏のメモをもとに作成していますが、100%原文のままではございません。また、いつものように傍聴記録は、「ぱぱっと」公開することを趣旨としておりますので、正式のものは、いずれ文京区が公開する会議録をご覧下さい。


01月16日(火)教育委員会傍聴メモ
           -元町公園、新大塚公園について実のある議論なし

■元町公園に関して
旧元町小学校跡地利用検討会の報告が原口庶務課長からあり、建築計画が示されました(但し、余りの早口にメモしきれず)。

区の方針として
1)文化財保護審議会には諮らず、委員から意見を聴く。
2)教育委員会としては湯島体育館の建て替えを了承している。
3)区の検討結果では元町公園の歴史性を継承した案で整備していく。
4)パーゴラ、カスケードなど優れた部分は一部保存し・発展させる。
5)文化庁は公園の地割りなどを言及。


この報告(?)に対して委員からは、

島田委員 「デザイン上優れたパーゴラなどをうまくまとめた。総合体育館は建て替えなければならないので、かつ文化財としての最大の配慮がなされているので前に進めたほうがよい。」

膳委員 「非常にいい部分を残してもらえるのでよい」

小堀委員長 「歴史的な公園を維持していくことは大事、少なくとも示されている案では、まだまだ注意してみていかなければならないが、アウトラインとしてはこの形でよいのでは。」

岡野委員 「体育館とのバランスはどうなのか」

 といった、なんともこの問題の意味と根の深さをわかっていない発言があり、

小堀委員長が「今回の報告を受けて前に進めることを了承した。案が後退することのないように」 としめくくりました。


■新大塚公園に関して
五中・七中統合に関しての報告事項が3件もありましたが、まるで緘口令でも敷かれているかのように、委員は無言。
将来ビジョンの区民意見の説明は資料もなく「その他の事項」として、最後に口頭で廣瀬課長から報告があっただけでした。

                        ◇◇◇

この教育委員会の終了後、田中和子区議(市民フォーラム)が、原口庶務課長が上記の報告(?)に使用した文書の情報公開を行いました。
しかしながら、「私的なメモ」であるという理由により、「不存在」という回答が返ってきたそうです。

「不存在」は、すなわち、「文書はあるけど公開できない」 ということです。

原口課長の発言が、これまでの報告なのか、今後の方針なのかも不明です。
教育委員会は、これをもって元町公園は一部保存でよろしい、すなわち体育館移設を承認した、ということになるのでしょうか。
文京区の文化財保護行政の領域の関係者は、いまだに「宿題」をさぼるつもりでしょうか。
木村氏と田中氏には、ぜひとも、この会議内容のより正確な把握と公開、考察を引き続きお願いしたいものです。
ごくろうさまです。

2007年01月17日

本郷消防署が防災シンポを開催 -9月1日のスターとうれしい再会

今日は、阪神大震災があった日です。
もう12年もたつのですね。
神戸市中央区の公園「東遊園地」には約4,000人の市民が集まって、地震発生時刻である午前05:46に、黙祷を捧げたそうです。

文京も、小雨の降る寒い一日でしたが、今日は本郷消防署が「防災シンポジウム」を開催。

元町公園で昨年の9月1日「防災の日」(関東大震災の日)に、みんなで防災イベントをやりましたよね~。あのときに、消防署のおじさんたちが来て、楽しくてためになるレクチャーをしてくれたのを、おぼえていますか? 

じゃじゃ降りの雨の日でした。

今日は、偶然にあのときの消防のおじさんと再会したのです。
そう、あの、笑顔のでっかい「働くおじさん」。

シンポジウムの会場が、東大農学部の記念講堂「弥生講堂」だったものですから、ちょっと見せてもらいに行きましたのさ。メイン会場のホールは、定員300名のところ350名以上の来場者ということで、すごい熱気。町会の方々や市民グループ、わたしのようにふらっと一人で来た風な人など。いろいろな防災グッズの展示もあり、コドモやお母さんお父さん層にもアピール度の高い情報等が上手に提供されていました。

ふと、偶然みかけた見覚えのあるお顔。
遠慮がちにですが声をかけてみたら、や~っぱり、あのとき(9月1日)に元町公園に来てくれた消防士さんのお一人。てきぱきっとカッコ良かったよね、あの日のデモンストレーション! 「あ~っ、あの時の!」と、話に花が咲きました。

「関東大震災のときには、沢山の東大生も救護等のボランティア活動をしてくれたんだそうですよ。有楽町の辺り(?)に記念の碑があると聞いています。」「9月1日は元町公園で、そして1月17日は東大弥生講堂で、防災のイベントがずっとずっと続けられるといいですね。」・・・・・等々。

たいへん盛会なシンポジウムでしたが、主催者の方がぽつりと一言。
「区長も来てくれればもっとよかったのになぁ」

新年会も大事なのでしょうが、こういうところに来れば、ピシッと「キマル」のに、みんなの気持ち、わかってないようです。


2007年01月17日

本日の一札「た」

「建部坂、お茶の水坂、壱岐坂通り」

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【解説】
東に建部坂(たてべざか)、南にお茶の水坂、西側も坂。元町公園は3方を坂道に囲まれています。

*坂に囲まれているという難しい条件を見事に解決しています。建部坂は私にとって、ローラースケートの滑走路でした(危ないので真似しないでね~)。壱岐坂側は公園の絶壁が聳え立ち、ふと見上げると土手に一面の菜の花畑がありました。絵は「坂道トリオ」です。
(画像の無断転載を禁ず)

2007年01月16日

『建築とまちづくり』誌に記事が掲載されました

新建築家技術者集団の発行による『建築とまちづくり』誌に元町公園の記事が掲載されました。2006年10月号、特集は「東京都市再生その後―住民主体のまちづくりを展望する」です。中野・高円寺の警察大学校跡地問題、世田谷の二子玉川再開発、杉並区浜田山の三井グランド問題などなど。あらためて東京ではいろいろな問題が起きているのだなぁと考えさせられます。どうやら、住民が努力をしなければ良いまちができない、ということのようで、もっと積極的にならなければいけませんね。

『建築とまちづくり』誌ホームページ
http://www.ne.jp/asahi/shinken/tokyo/books/kenmachi.htm

2007年01月15日

本日の一札 「ゆ」

「夕暮れは「ごはんですよ」の声で知る」

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【解説】
日が暮れるまで元町公園で遊んだ記憶、それこそが子どもたちに伝えていきたい暮らしの一コマ。お父さんもおじいちゃんも「またこの公園」で日が暮れるまで遊びましょう。

*昔はご飯時に親が迎えに来ていました。「夕焼け小焼けで日が暮れて~♪」が流れてくると、寂しい一日の終わりがやってきます。今になってみると、ここは大人も遊べる公園ですね。(画像の無断転載を禁ず)

2007年01月15日

『東京人』2月号に

『東京人』2月号に元町公園と旧元町小学校のことが掲載されています。
表紙の写真は、なんと文京区千駄木の「安田邸」です。

http://www.toshishuppan.co.jp/tokyojin.html

まだ読んでいない人は、本屋さんへ急げ~!!

2007年01月14日

本日のもう一札 「つ」

「続いてる、学校・公園、ひとつでふたつ」

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【解説】
密度の高い市街地で広場を確保するために工夫されたのが、校庭と公園を隣り合わせに作るという取り組みでした。

*幅跳びの話が出たので、本日はもう一札。元町小学校の校庭と元町公園は隣り合わせにあり、ひと繋がりの機能をもっていました。小学生達は、緑豊かで広々した校庭を使えたのですね。向かって右側の彼。人相が悪く見えるけれど、実は公園の「階段顔」なのです・・・。
(画像の無断転載を禁ず)

2007年01月14日

本日の一札 「は」

「幅跳びヨ。今日の体育は公園で。」

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【解説】
昭和44年に元町小学校の走り幅跳びの授業に使うようにコースが造られました。今も踏切板が残っています。

*踏切板がある、何とも不思議な砂場だと思ってました。授業用とは関係なく、勝手に幅跳びして遊んでました。なるほど、本当にそれ用だったのですね。

*「走り幅跳び」という種目が、小学生のわたしにとって初めてオリンピックを身近に感じることができる競技でした。金メダル選手になった気分で大空に手を振り上げて跳んだものです。

(画像の無断転載を禁ず)

2007年01月14日

昨日も今日も、元町公園 002

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「千代田区の住人です。元町公園はわたしのジョギングコースなんですよ。」とおっしゃる神田神保町の方と出会ったのは、昨日のお昼過ぎのことでした。元町公園は、ちいさな街区公園ですが、ちょっぴり遠くから定期的に訪れる人もけっこういるようです。

元町公園では、水仙の見ごろが続いています。
見晴らしのよい南向きの斜面に、かわいい花がひっそりと咲いています。
パーゴラの辺りに行くと、清楚な香りに包まれます。
ツワブキの花も咲いています。濃いみどりの葉っぱの中から、りゅうと伸びた黄色い花に、元気をいっぱいもらってきました。

北風に負けず咲く冬の花たち・・・。

明日もいい日でありますように。

2007年01月14日

1月18日(木)18:30、湯島にお集まりください

1月18日(木)19:00~、元町公園と湯島体育館の問題を中心に取り上げて、煙山区長指揮下に強引にすすめられようとしている各種のプロジェクトについての勉強会が開催されます。これらはほんとうに区民に必要なものなのか、あるいは一部の利権を行使する「土地ころがし」「工事増やし」なのか!?

まずは、知ること

これが大切です。
今の文京区政は、大事なことをたくさん隠しています。

会場は、湯島図書館/児童館の入っている湯島総合センター(本郷3-10-18)です。

最寄駅は、御茶ノ水駅。
18:30に開場で19:00に開始いたします。

会場の案内図(クリック)

どうぞ、ふるってご参加ください。

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お問い合わせは、090-5581-9288 藤原 まで。

2007年01月13日

本日の一札 「ぬ」

「ヌッとそびえる鷲の像、富士の夕映えにらみます。」

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【解説】
かつては浮世絵にも描かれた台地からの富士への眺望。ビルに遮られる今でも鷲の姿から偲ぶことができます。

*私の幼少の記憶では、残念ながらすでに富士山は見えませんでした。皆さんの頃はいかがでしたか? 鷲の視線の先には、富士がみえるのか、はたまた元町公園の未来がみえるのか。
(画像の無断転載を禁ず)

2007年01月13日

かるたのご紹介

以前よりご案内していました「元町公園ぱぱっとかるた」、担当の亀です。
これから、徒然なるままに「本日の一札」をご紹介していきたいと思います。白濱雅也さんのイラストで、ほっと一息、和みながら、公園の事を知ってくださいね。どうぞよろしく。

2007年01月11日

「歴史館だより」廃棄+税金無駄つかいに監査請求 続報2

「歴史館だより」廃棄+税金無駄つかいに監査請求 の続報 その2 です。


隠蔽された記事の最終章の最後の部分には、以下のような記述がありました。
「・・・元町小学校の建物も外観も、当時とほとんど変わらない状態で残されており、昭和初期のモダンデザインの息吹と都市計画の理想を感じることのできる貴重な文化遺産といえるでしょう。平成18年度学習企画展では、このような街角の歴史的建造物・造形デザインを取り上げて紹介する予定です。」

1. 昭和初期のモダンデザインの息吹と都市計画の理想を感じることのできる貴重な文化遺産であると明言なさっていることから拝察して、区(ふるさと歴史館)は、元町公園を文化財(足りないのは法的手続きのみ)と認めている のですね、という主旨のことを申し上げたら、
「これは、一学芸員の見解に過ぎない。」という返答が返ってきました。


      まったく、言い逃れも休み休みにしていただきたいものです。


2. ふるさと歴史館で2/10から開催される 平成18年度学習企画展「 文京・まち再発見2-近代建築 街角の造形デザイン-」でも、元町公園は除外されています。残念ですね。


2007年01月10日

玉突き統廃合の構図 ‐衝撃の相関が手に取るようにわかる!

昨日いただいた資料から、こんな「抜粋版」ものをつくってみました。

オリジナルの作成者は、文京区立指ヶ谷小学校児童保護者の Y さんです。
Y さん、すごい資料をありがとうございます。
これを見ると、元町公園&総合体育館、そして新大塚公園が全体のなかでそれぞれ重要な鍵を握っていることがよくわかります。

がんばれ新大塚公園
がんばれ~元町公園


なお、これらの相関関係は、多くの方々のたゆまぬ努力によって、区が手直しを加えざるを得なかったりしているため、時々刻々といくつかの変化がみられます。したがいまして、細かな点での最新の状況は、下記からアクセスできる図と異なりますことを、ご了承ください。


統廃合の図ファイル

2007年01月09日

元加賀公園を訪ねました

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1月8日の寒空の下、元加賀公園を訪ねました。仲間の拠点に遊びに行ったついでです。この公園は「昭和2年8月31日開園」なので元町公園のお兄さん(お姉さん?)です。当時の様子や全体構成などが比較的よく残っているもののひとつです。小学校のほうはすっかり建て変わっているようなので惜しいところ。左の写真の壁泉と水盤が最も当時のままを残したものでしょう。寄ってみると元町公園の壁泉と同じデザイン(中央の小さな三角形のところ)であることがわかります。なぜかアンパンマンの絵が描いてあったりもします(そこまではよく見えないか)。右端は裏。しっかり水道管が接続されています。パーゴラもあるのですが、屋根や藤棚部分は当初のものではないようです。トイレや遊具もすべて新しいものに置き換えられていました。

最後におまけ。

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新しくつくられた砂場です。まるで闘犬場のような、といったら識者に叱られました(砂が汚れないように、との配慮なのでしょうが・・・)。人なつっこい子供たちが遊んでいるので、みなさんもぜひ行ってみてください。江東区白河4丁目、東京都現代美術館のすぐ北側です。
行ったらついでに、深川資料館通り商店街も探検してみてください。面白いところですよ!

2007年01月08日

元町公園&新大塚公園は、依然としてSOS!

みなさん、元町公園も新大塚公園も、いまだに大ピンチなのです。
「残るんだってね、よかったね~」そんなお声をかけていただくことも少なくない
年末年始でしたが、それは、おお~きなまちがい。


元町公園は、第二回目の都市計画審議会が再び(異例の)延長審議となりましたが、多数決が先送りになっただけだ、というきびしい状況が続いています。
区からは「部分保存案」が提示されましたが、それは、外堀通り側のほんの一皮端っこを残すだけの案です。カスケードのところが残ればいい、と言うこたえの出し方に、この公園の本当の価値をじっくり吟味した形跡はゼロです。新設するという公園の一部はなんと、公園ではない扱いにできるようにすると言って平気な顔をしています。
専門家に聞いたという意見は、正当に資料化されていません。文化財保護審議会と景観審議会にも、諮問する気配すらありません。元町公園の価値を判断するための検討はいまだに適切に実施されていないのです。
都市計画審議会で話題になった「歴史公園100選」に選ばれたことについても、区はあいかわらずまったく無視 原案通りに都市計画変更を可決するためになりふりかまわず、です。


新大塚公園は、このままでは隣に新設する五中と七中の統合校のグランドと兼用にされてしまいます。公園自体も大きく改変されてしまうのです。
そもそも現役の公園を統合中学校の建設用地にするなどという愚かな発案がされたこと自体がいまだに信じられない事件です。
このような不埒な計画をもっともらしく通すためには、本来は都市計画審議会という「関門」を通さなければならないのですが、文京区はこの審議を必要としない方法に変更したのです。この「ごまかし」については新大塚公園を守る会のサイトhttp://sakura.web5.jp/index.htmlをご覧ください。中学校の校庭として使われるようになったら、中学校の生徒たちがクラブ活動や学校行事にフルに活用するはずです。午後、学校がおわった小学生たちは、今まで新大塚公園でやっていた野球やボール遊びをどこでやったらいいのでしょう。これまでの使い方に大転換を求めなければならないような計画を決める前に、なぜ区民との協議の機会をつくらないのか


「文京区の行政は、おかしい。」
わたしたちの声は、まだ小さすぎるのですか?


公園を公園として大切にしていくことができないのは、なぜですか。
大事に使っていこう、と声をあげている区民や市民がこれだけいるのにどうして話し合いの場を設けてくれようとしないのでしょう。区の大問題に集中して取り組むために設置されている(?) 「特命課」 は、そういう仕事になぜ、取り組まないのですか。 がっつりとヤリ甲斐のある仕事でしょう? せっかく東京都から「降臨」して来ているのですからやってくださいよ、お願いします。


公園を公園として大切にしない、文化財の価値を認めない。
文京区のこのような愚かな姿勢が続く限り、よからぬ前例が残ってしまいかねません。
文京区のせいで、日本の公園行政とまちづくりは、大いなる危機に直面させられてしまうのです。
あなたのまちの公園も明日をも知れぬ危ない状況に立たされるのです(「ウルトラセブン」のナレーターのように読んでください)。

2007年01月08日

「歴史館だより」廃棄+税金無駄つかいに監査請求 続報1

「歴史館だより」 の廃棄問題についての続報 その1 です。

合計 56人 もの文京区民から、
区長に宛てて住民監査請求が提出されているこの恥ずかしい事件
56人が求めている詳しい内容は下記(要クリック)のとおりですが、
その主張のポイントは、不当な情報の隠蔽である!!! という点で、とくに、都市計画変更の手続きを控えた時期におこなわれたこのような記事の抹殺は、区民を欺くだけでなく、市民参加のまちづくりを尊重する都市計画法の精神を踏みにじる行為です。

元町公園の都市計画変更に必要な手続きの流れの途中(春~初夏)で、区民が本来知るはずだった情報がこの廃棄という事件によって闇から闇へと抹殺されたのです。

文京区の主張では、区の費用を使わずに現在の元町公園に体育館を建てるために、公園を民活導入ビル建設(体育館は民間事業者に「おんぶに抱っこ」で建てるつもりなのです)用地とし、法的に公園であることをキャンセルしなければならないというのです。

区のいう「都市計画の変更」というのは、そのことです。

「都市計画の変更」を可能にするためには、変更をしたい主体(今回の場合は文京区)は、オープンにされた説明会を開催して、なおかつその内容を「市民に縦覧」し、「ひろく意見」を求める必要があります。そして、それらの結果を踏まえた上で 専門委員によって 都市計画審議会 という場で議論がなされなければなりません。これらは、都市計画法という法律で定められていることです。

わたしたち市民は、「都市計画変更」に賛成か反対かの意見を、「縦覧」の期間中に「意見書」として書面で提出するほかには、正式な意見をいう機会はありません。ここで市民から提出された「意見書」、すなわち、寄せられた賛成や反対の内容は、市民の声として、審議会における審議の重要な材料としてとりあげられなければなりません。
(このことについてもまた、いずれ別途詳しく取り上げましょう)

そうなのです。
反対か賛成かの判断をする際に、この「抹殺された」元町公園の記事は、わたしたちの正当な判断材料のひとつとして存在したはずなのです。

監査請求では、二回目に不必要に刷り直した分の16万円余りの金額を返してください、と区長に要求しています。でも、お金を返していただくだけでは不十分です。

お金のことも大事なのですが、同じように大事なのは正当なプロセスのまちづくりを意図的に行えないようにしたことについて区民に区報等を使うなどしてきちんと書面をもって謝罪をすべきなのです。抹殺された記事は、ただちにしかるべき手続きをとって公開されなければなりません。総務区民委員会で委員に問い詰められてやむなく詫びた人がいたとしても、区民の耳には届いていません。

記事を書いた学芸員のかたが 「厳重注意」 を受けたといううわさもあります。「歴史館だより」の編集委員会の決定ですすめられたテーマのはずなのに、直接原稿を書いた人だけに「責任を取れ」というのでは、編集委員会というのは一体何なのでしょうか。
もしも、このおそるべきうわさが本当ならば、「厳重注意」をした人も、その人の上に立つ人も、この学芸員のかたに謝罪すべきです。

■請求の要旨
文京ふるさと歴史館が毎年発行している「ふるさと歴史館だより」の第13号(平成18年4月1日発行)が、異なった内容で2回にわたって印刷納入され、二重の支出がされていたことは極めて不当な税金の支出であり到底承服できないものです。

1回目が平成18年3月24日納入で8ページだて6000部で作成費用が17年度予算から22万6800円の支出、2回目は平成18年4月26日から5月31日までの納期で6ページだて6000部が18年度予算から16万6950円の支出で二重にわたって支出されています。

 区の情報公開の資料や総務区民委員会の区の説明でも明らかなように、当初、「ふるさと歴史館だより第13号」は、関東大震災の復興計画で整備された「復興公園」の中で、当時の姿を残す元町公園を紹介する内容を掲載する予定でした。ところが、結果として、この内容の部分にあたる見開き2ページを削除したものが発行されました。

 元町公園は、日本の近代都市計画の白眉といわれる関東大震災の復興整備計画で整備された「復興公園」の中で、当初の姿を唯一残す由緒ある公園です。文京区は、昭和50年代後半にこの由緒ある公園の特色をいかした再整備をすすめ、現在の姿にいたっています。また、この元町公園は、平成16年度には東京都の「史跡等整備検討委員会」において、名勝指定の対象とすべき候補にあげられ、東京都からは文京区に対して、新たに名勝に指定して保存するよう、働きかけがされています。このような元町公園の歴史や特徴について、文京ふるさと歴史館が「ふるさと歴史館だより」(以下、「だより」)を通じて、ひろく区民に紹介することは当然のことであり、この内容の記事のページを削除するために、8ページだて「だより」を破棄処分したことは極めて不当な行為であり、納得できません。

 税金の二重支出となった本件について、その理由としての説明は、今年の3月25日号の区報に元町公園について都市計画変更手続きの説明会の記事が掲載された時点で、ふるさと歴史館の館長と教育委員会の事務局の相談で、「このような状況のなかで元町公園について掲載されるのはいかがなものか」ということで、削除するために6ページだてを新たに作成することが必要となったのである、とされています(第3回定例会総務区民委員会。平成18年9月27日)。しかしながら、この都市計画変更は、その時点においても現在も、決定されているわけではありません。本来、区民に広報されるはずのページに書かれた内容は、上記の都市計画変更の手続きのなかで実施された、縦覧~意見書の受付(本年6月21日~7月5日)によって保障される、区民からの直接的な意見表明の機会に際しての意見内容の判断材料のひとつとなり得るものであったにもかかわらず、それが公にされなかったということは、区政における偏った判断にもとづく情報の隠蔽であります。

 元町公園に対しては、多くの区民や文京区の文化財保護審議会の全委員や(社)日本造園学会をはじめとする学術団体などの専門家から保存の要望が数多く提出されています。この公園に関することだけでなく、文京区全体のよりよきまちづくりのためにも、元町公園の歴史や特徴を区民が再認識しておく意義があると理解すべきが、文京ふるさと歴史館館長ほかの判断としてふさわしいものであり、元町公園の歴史や特徴を広報する記事を税金の二重支出までして差し止めるという措置は、まったく不当です。

 私たち区民は、住民税の引き上げや国民健康保険料、介護保険料の引き上げなどで大変な暮らしを強いられおり、このような不当な税金の支出は到底認めることはできません。

 よって区長に対して、16万6950円の支出の返還を求めます。
 

2007年01月07日

都市計画審議会 傍聴ほうこく会のチラシ

昨年の暮れに開かれた「傍聴ほうこく会」のチラシ、せっかくですから掲載いたしましょう!
雨の中をチラシ配りした「文京の文化環境を活かす会」のメンバーのある方は、こんなふうに語っておられます。

■わたしの意見

文京区は 【歴史と文化のまち文京】 で文化財も多いと思っている方、
ちょっと考えてください・・・

文京区にある歴史的建造物は、
国・都・私有地の「国指定重要文化財」、「登録文化財」や
東京都指定の建造物ばかりです。

文京区の所有する唯一の区指定文化財建造物は「区立新江戸川公園・
松声閣」(現在は老朽化で閉鎖中)だけ、と聞いています。

文京区所有の「元町公園」は歴史的価値・文化的価値があることは、
国や都も認めています。

なぜ、区長(行政)が「壊す」と言うのかわかりません。

今からでも【元町公園】を保存し、国・都そして文京区の「文化財指定建造物」と
して区民で誇れる公園を蘇らせましょう。

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2007年01月07日

昨日も今日も、元町公園 001

1月7日滑り台とお砂場.jpg 1月7日水仙.jpg 1月7日ちびた.jpg

雨が上がりましたね。
今朝は風が冷たいけれど、いいお天気です。
朝日がとても気持ちよかったので写真を撮ってみました。
ドウダンツツジの真っ赤な紅葉はもうおわってしまったけれど、今、元町公園は斜面に人知れず咲いている水仙がすてきに見ごろです。
お散歩にいかがでしょうか。

猫の「ちびた」君はちょっと眠たそうでしたが、おはようの挨拶に来てくれるおばさんに甘えて
ゴロゴロコロコロ、嬉しそうでした。
朝の公園には、体操のおじさんおばさんやにゃんこやわんこが次々にやってきます。

今日もいい日でありますように。