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2007年01月21日

文京区の「(仮称)元町公園半壊案」に寄せて

文京区は、昨年12月の都市計画審議会でカスケード(水階段)の辺りだけを残すという「(仮称)元町公園半壊案」の提示をしました。それをもって元町公園の都市計画変更(公園の事実上の廃止)を押し切ってしまおうとしています。

文京区は「元町公園半壊案」によって、区民や専門家の意見を取り入れたように装っていますが、この案は、元町公園の保存・再生要望の声の本質を無視したものであり、保存・再生の意義や元町公園の価値について文京区が真摯に検討していないことの露呈以外のなにものでもありません。


■文京区は、一部分を「残す」”計画を立てた”といっていますが、「残す」部分はもう「公園」ではなくなります。法的な枠組みは外されてしまうのです。文京区は、文化財とする見通しも立てていません。ということは、カスケードの部分の保存継承の法的な保障はなにもないということなのです。「やっぱりもっと大きな建物が必要になりました」などと言われたら、今よりもっと簡単に取り壊されてしまうのです。

■「元町公園半壊案は、ノー!!!
文京区が、「ご意見を聞いた」という学識の先生方の殆どが「全体を保全することが第一に尊重すべきことである」という考え方です。
そうであるにもかかわらず、文京区の行政担当者や与党議員の一部は、区民に向かって、まるで諸先生方が「一部保存でやむを得ない」という結論を出したように伝えています。

■公園を壊してまでそこを体育館建設用地にしなければならない妥当性の根拠は、再三の正式な要望にもかかわらず、説明会も開かれず、まったく示されていません。

■いまだに多くの区民とくに、湯島体育館の利用者は、体育館の建替えは、湯島で実施されると思っています。文京区は、建替え計画は、元町に移転する計画とセットであることを広報していません。

■旧元町小学校の土地や校舎(建物)、そして元町公園の将来を考える会議が去年の08月から庁内ではすでに10回以上も開かれているのに、その内容についての情報の殆どが非公開とされています。