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2007年01月08日

元町公園&新大塚公園は、依然としてSOS!

みなさん、元町公園も新大塚公園も、いまだに大ピンチなのです。
「残るんだってね、よかったね~」そんなお声をかけていただくことも少なくない
年末年始でしたが、それは、おお~きなまちがい。


元町公園は、第二回目の都市計画審議会が再び(異例の)延長審議となりましたが、多数決が先送りになっただけだ、というきびしい状況が続いています。
区からは「部分保存案」が提示されましたが、それは、外堀通り側のほんの一皮端っこを残すだけの案です。カスケードのところが残ればいい、と言うこたえの出し方に、この公園の本当の価値をじっくり吟味した形跡はゼロです。新設するという公園の一部はなんと、公園ではない扱いにできるようにすると言って平気な顔をしています。
専門家に聞いたという意見は、正当に資料化されていません。文化財保護審議会と景観審議会にも、諮問する気配すらありません。元町公園の価値を判断するための検討はいまだに適切に実施されていないのです。
都市計画審議会で話題になった「歴史公園100選」に選ばれたことについても、区はあいかわらずまったく無視 原案通りに都市計画変更を可決するためになりふりかまわず、です。


新大塚公園は、このままでは隣に新設する五中と七中の統合校のグランドと兼用にされてしまいます。公園自体も大きく改変されてしまうのです。
そもそも現役の公園を統合中学校の建設用地にするなどという愚かな発案がされたこと自体がいまだに信じられない事件です。
このような不埒な計画をもっともらしく通すためには、本来は都市計画審議会という「関門」を通さなければならないのですが、文京区はこの審議を必要としない方法に変更したのです。この「ごまかし」については新大塚公園を守る会のサイトhttp://sakura.web5.jp/index.htmlをご覧ください。中学校の校庭として使われるようになったら、中学校の生徒たちがクラブ活動や学校行事にフルに活用するはずです。午後、学校がおわった小学生たちは、今まで新大塚公園でやっていた野球やボール遊びをどこでやったらいいのでしょう。これまでの使い方に大転換を求めなければならないような計画を決める前に、なぜ区民との協議の機会をつくらないのか


「文京区の行政は、おかしい。」
わたしたちの声は、まだ小さすぎるのですか?


公園を公園として大切にしていくことができないのは、なぜですか。
大事に使っていこう、と声をあげている区民や市民がこれだけいるのにどうして話し合いの場を設けてくれようとしないのでしょう。区の大問題に集中して取り組むために設置されている(?) 「特命課」 は、そういう仕事になぜ、取り組まないのですか。 がっつりとヤリ甲斐のある仕事でしょう? せっかく東京都から「降臨」して来ているのですからやってくださいよ、お願いします。


公園を公園として大切にしない、文化財の価値を認めない。
文京区のこのような愚かな姿勢が続く限り、よからぬ前例が残ってしまいかねません。
文京区のせいで、日本の公園行政とまちづくりは、大いなる危機に直面させられてしまうのです。
あなたのまちの公園も明日をも知れぬ危ない状況に立たされるのです(「ウルトラセブン」のナレーターのように読んでください)。