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2006年12月28日

「歴史館だより」廃棄+税金無駄つかいに監査請求

ふるさと歴史館の広報誌 「歴史館だより」 の問題について、本日までのところ、
合計 56人 もの文京区民から、
区長に宛てて住民監査請求が提出されています。

廃棄された 「幻の記事」 のコピーが手に入りましたので掲載します。
溶解処分!!  という扱いにされたそうですので、これは隠そうと思っていた人たちの目論見通りならばもう、溶けて流れて東京湾の~  っという具合で、この世には存在しなかったはずのものなのですが・・・。 
でも、なぜかアカデミー推進課課長は密かに保管? していたのです。
詳しい話は後ほど。


文京区が不当に廃棄したページ1ダウンロードしたファイル
文京区が不当に廃棄したページ2ダウンロードしたファイル

歴史館だより13号の表紙 
ダウンロードしたファイル

2006年12月26日

都市計画審議会 「傍聴ほうこく会」 開催のおしらせ

緊急のおしらせです。

元町公園のこと、湯島体育館のこと。
たくさんの人の努力で、少しだけ区がやろうとしていることがわかってきました。

あしたの夜、
都市計画審議会の傍聴ほうこく会 が開かれることになりました。

日時:12月27日(水)、午後6時半~7時半
場所:本郷交流館(本郷2-21-7、三河神社となり)
    本郷三丁目駅・水道橋駅から徒歩08分

    
参加希望の方は、午後6時半までに会場へお集まりください。


2006年12月26日

区が提示したパース図面

「たてもの応援団」 が12月22日の第2回都計審で回覧されたパース図面を
インターネット上で公開しています。
http://www.toshima.ne.jp/~tatemono/page050.html

やっぱり、大変なことではありませんか。

パース図面(鳥瞰図)というのは、不思議な、というか、きわめて作為的なものでして、見せたいところを強調して、見せたくないところを目立たないように描くことがほとんどです。で、この図面も、「残すよ~」と言っているところがうんと大きく見えるよ~に、描いてある。外堀通りの並木も一緒に同じタッチで仕上げてあるから、相当なみどりが残るように見える、一見ね。
今回区の案で残すと言っているのは、正面の入り口の所とかカスケードの部分だけ。正面入り口をあがって右側のパーゴラの辺りは、大型バスが駐車場に入るルートをつくるために一度壊して、復旧するようです。でも、復旧されるのは上ものだけ。バスの車高がたかいので、地盤高は今よりずっとたかくなるように大改造されることになります。
ひそかな愛好者の多い(公園横のレトロな)財団法人聖母美術院も危うし、なのです。

ところで、どうして区の体育館に大型バスが乗りつけられるようにしなければならないのでしょうね!? 歩いて来て下さいよ、自転車で来て下さいよ、電車で来てくださいよぉ~。

2006年12月24日

都市計画審議会、傍聴記録 その2

「・・・匠の技」に答えたのは、誰? その答えの行方は~。
さて、いよいよ傍聴記録 の続き 佳境?に入ります。

**********
これに対する神野課長の回答は小さな声で不明瞭な発言であったため内容がわかりません、ただ聞き取れたのは大谷(おおや)石を「おおたにいし」とお読みになったことと、カスケードの当初図面の裏にこの部分の設計者の名前があったこと、改修された部分などを考慮して区域Aと区域Bに分けたなどの話を何とか辛うじてメモできた程度です。
貴重な技術などが失われてしまうと問題だと思っている、調査報告書のまとめが結論なのか、という角野委員、いよいよ彼の結論に入ります。加藤周一氏曰く、日本の文化は雑種文化であり、それが昇華され、純化されたもの。元町公園には雑種文化は感じられるが、実際には昇華され純化されたものであるとは感じられない、ここまで引っ張ったところでようやく持論をまとめました。対する鹿倉委員、調査報告書について勝手な判断をしてしまうのではなく専門家の意見を聞くべきだ、区域Aと区域Bを分けたのは誰がどのような専門的見地から分けたのか、造園学会の再要望書、文化庁との関係も課題である、文化庁の調査官はこの現況調査報告書では不十分であること、加えて専門家との合意形成を図って欲しいということを文京区に伝えたと言っている、また朝日新聞の東京版に地元のまちづくり円卓会議が設立された記事が出た、区の担当者と一緒にまちづくりを考えたいというこれらの住民の意見にどう応えるかが課題。

笠原委員、元町公園は素晴らしい公園だと思う。角野委員が揶揄(やゆ)してこっそり、本当に自信を持って文化財だと言えます?と発言。笠原委員それにとりあわず世田谷での例をひきつつ、文学館をつくったらよい、人が集まる場所ができることで、管理状況も改善されるかと思う、形だけを残すのではなく小学校も併せて残すのが良いと思う。角野委員、公園100選の一覧で他の公園は堂々たるもの、区の「まちづくり指針」では元町公園は外堀通り沿いの景観ポイントとしては不十分とされ「文学の道」としての公園の再整備に触れ、壁泉やカスケードを道路側の前面に出すのが良いなどとしている、そのような中で実際に公園をどうするかという話。

国府田委員、現況調査の中で歴史性の検討がなされていないことが問題、例えば元町公園に保育所があったことなどに触れていない、(戦後のかまぼこ兵舎を再利用した保育所の出入口に立つ子供たちの写真を掲げつつ、保育所のことを語る)こうした生活の話が公園として歴史として重要である。ここで設楽委員が公園の生活の話にうんざりした様子で揚げ足をとりにかかる、(保育所は今はもう公園の中にはないということから)公園もなくしてしまえば良いということか(会場一瞬ぎょっとする)、元町公園だけが特別だったわけではないはず。国府田委員答えて、それを決めるのはこの都市計画審議会ではないのは確かだ、だがそういうことが報告書に書かれていないことが問題だと言っている。

鹿倉委員、月刊文化財(平成18年4月号)に文化庁記念物課主任調査官である本中氏の記事が掲載されている、そこには名勝としての公園の指定基準の例が示される中で、指定を行う対象に「大正12年の関東大震災の復興を契機として開設されたもの」との記述がある、それを熟慮してもらいたい。

角野委員、文化財保護審議会からは要望書が出ているなどの資料があることを考えたときに、会長として今回出されている資料の資料性の価値判断をお尋ねしたい。東村委員、思わずかっとなって、ここは都市計画審議会である、文化財保護審議会ではない、検討するための資料は出揃っていると思っている。
梶島委員ゆっくり落ち着いた感じで、先ほどの文化庁からのプロポーザルに対する意見の文脈がわからない、教えて欲しい。神野課長(相変わらず不明瞭な発言なのでよくわからないのですが)文化庁に説明に行った、都市計画審議会を開くという区の判断については理解をしてもらっていると思っている。10月の名勝部会では議題ではなかったようだが元町公園のことが話題に出たようだ。梶島委員、その意図は? と質問。神野課長、……(うーむ、緊迫してとてもいいところなのに残念ながら聞こえない)。

いよいよ戸沼会長の総まとめです。会議終了の定刻を30分過ぎた4時半頃。
造園の専門家からも意見は聞いた、現況調査報告書に、元町公園はすぐれた意匠と構成のものである、というまとめが出ている、その中で区域Aと区域Bを残すという案が出ている、「歴史公園100選」に選ばれたということはかなり重要なこと、ほぼ全部の関係する学会が残すべきだと言っている外部評価があることも重要、どこまで残すかという判断の中で文化庁とのやり取りが問題、自由広場から神田川までの段状のつながりは重要、文化財保護審議会に諮問をしないのは疑問、全体を見て判断すべきとのことであるが、区の文化財保護審議会の方々の意見はばらばらのように思う、それを短時間でも今度の案について正式に検討をすることを要請してもらうのがよいと思う、報告書はしっかりしたものだと思う、景観審議会の西村会長はまず全体を見て個々の内容を見ていくように話している、様々な方たちから今回の決定に重大な関心が寄せられている。週明けにもこの案について文化財保護審議会で良いか悪いかという話をしてもらいたい。
角野委員、学識として三者の意見をまとめて欲しい、資料が不十分ということでしょ。
戸沼会長、資料とそれに対する解釈の問題である。
国府田委員、文化財保護審議会だけでなく、この案を区民にも説明して欲しい。

場内ざわざわっとなる中で、戸沼会長、ということで審議継続とします、と言ったかいわないか(言ったんでしょう、きっと)。プレスの方達は会長を取り囲み、その他の委員、区の方々、傍聴の方々はそれぞれの思いを胸に会場を後にして行きました。何となく会場に所在なげに残っていたどこのどなたかは存じませんがご高齢の方達の最後のことば、今日のところはいろいろ言われて難しかったようだけれど、いずれ強行採決でしょ。

2006年12月24日

都市計画審議会、傍聴記録 その1

これを楽しみにしている方も多いと聞いております。
ぱぱっと傍聴記録です。正式な会議録は、後日、区から公開されますのでそちらをご覧下さい。

■平成18年度第2回 文京区都市計画審議会
定刻の2時から、文京区都市計画審議会が開催されました。
議事資料に追加あり。学術団体などからの保存要望書5件、文京区文化財保護審議会委員による連名の保存要望書、「日本の歴史公園100選」の資料、基礎調査委託の委託仕様書、元町公園の歴史性の継承について(案)。結局のところ、この追加資料の説明はなかった。

小野都市計画部参事により配布資料に基づき説明がなされる。
いずれも約40m×45m(一層分:約1,800?)の建物を中心にカスケードや壁泉を移設保存したA案とB案、同じく外堀通り側の正面階段とカスケードまでをそのまま保存したC案が示され(参考資料1)、これに基づいて9月4日に都市計画の専門家2名と造園の専門家1名に意見を聞いた旨の内容を説明する(参考資料2)。続いて同じ3案を見せて文京区文化財保護審議委員に二回に分けて意見を聞いた内容を説明(参考資料3)。
次いで「文京区元町公園現況調査報告書」(参考資料4)の概略説明。
以上の資料に基づいて庁内の検討委員会でまとめたという「元町公園の都市計画変更に伴う建築計画について」(参考資料5)を説明。正面階段とその西側部分からカスケードまでを現状保存領域:区域Aとし、正面階段の東側の部分から飾り井戸までを区域Bとして、一旦は壊すかもしれないが復元をする領域と説明した。それに併せて作成したというイメージパースを回覧。元町公園を部分的に保存する効果を高めるためにできるだけ建物を北側に寄せること、つまり公園との敷地境界ぎりぎりに配置をすること、通常は敷地内で通路をとることになるのだが今回は特例として、新設公園の一部を建築計画のオープンスペースの一部とすることができるようにする予定であることを説明。また、正面階段の東際に自動車用の出入口を設け、トンネルの高さを確保するためにその部分(区域B)の地盤面を上げてしまわなければならない、つまり現在のままの左右対称性は失われてしまうことを説明。

引き続き、添付資料はないものの、文化庁との協議内容について説明。文化庁に説明を求められたため、状況の説明に行ったとのこと。文化庁からは、元町公園は価値が高いので、保護の努力をして欲しい旨の要望があった。そしてプロポーザルの際につけるべき条件として3点、?公園の地割を配慮するよう工夫をすること、?正面の左右対称性について可能な限り配慮すること、?小学校の壁面などの保存活用を工夫すること、加えて、?事業者の選定に際しては文化財の専門家を事業者選定委員会に加えること、などの要望があった。文京区の解釈は?については、例えば北側自由広場と児童遊戯場の段差があるが、建物の内部の床で舗装を変えるなどして、その段差の位置を示す工夫をする、という何とも不思議なもの。?については、外堀通りに勾配があるので東側の地盤面が上がる可能性があるので完全な左右対称を残すことはできない、という説明にもなっていない説明。?については明快な解釈・回答は無かった。

小野参事が基調説明を以上で終わろうとしたところ、戸沼会長から元町公園が「歴史公園100選」に選ばれたことについての説明を求められる。これに応じて篠原みどり公園課長からの説明があったが、区で推薦をした新江戸川公園が選ばれなかったこと、近いうちに行われるであろう二次選定ではなんとか挽回したいということのみがよく伝わった何とも的外れで自分勝手な説明だった。


ここで2時半を過ぎ、質問の時間となる。

鹿倉委員から。11の内容について要望書を出しているが、そのなかで回答は4つしかない。きちんとした資料提供をされた上で審議としたい。神野特命担当課長の回答によれば、上に列記した追加資料が出せる限りの資料であって、プロポーザルに関わるものは公正を期すために公開できないとのこと。鹿倉委員、情報公開をかけたが、文化財保護審議会と景観審議会に諮問をしなかった理由、庁内の検討会の経緯の資料などが「不存在」扱いになっている、どういうことか。徳田企画課長の回答、事業スキームや区有地の扱いについての区の意思決定がなされていないのでそれまでは時限秘となっている。鹿倉委員、区民にきちんと説明をしないでおかしいのではないか。
ここで笠原委員、さまざまな学術団体などが保存の要望書を出しているようで、元町公園に歴史的文化的価値があることは確かであるのにこのような議論をしているのはおかしい。小野参事が答えて言うには、壊してよい、とは誰に聞いてもそうは思っていないと言うだろう、文化財の解釈と行政のまちづくりとがせめぎ合いとなる、安全性・防災性などを考慮したなかでのひとまずの結論である。これをうけて国府田委員、さまざまな残し方の意見があるなかで完全に残して欲しいという意見が多くある、区はプロポーザルにかける資料を持っているが審議会委員には公開されていない、どのようなものができるのかという情報がないので、よいか悪いかの判断ができない。小野参事、すでに結論が出ている訳ではなく、プロポーザルによりどういう形態・規模になるかが初めて示されることになる。(せめて規模を示せとの声に、参考資料5を基に)上の自由広場が2,700?あり、敷地の容積率から全体で17,000?の床面積の建物が建てられる、これを単純に割ると7階建てとなるが、現実的ではない、単純に規模と形態を決めることはできない、と回答。

梶島委員から、前回の都市計画審議会で、景観審議会と文化財保護審議会に意見を伺いたいと言った、ところが、参考資料3は文化財保護審議会の委員に聞いた意見の資料であるといいながら、発言者が明確でなく資料として不十分、発言内容と発言者が明確にわかるようにして欲しい。国府田委員の補足によれば、情報公開で調べても参考資料3については会議録が不完全で抜粋しか無い、しかも今朝になってようやく公開されたというとんでもない状況、一方で、9月4日の専門家の意見聴取のときの分はきちんと録音テープがあり議事録もしっかりしている。
徳田課長が矛先をそらす回答を行う、記録がしっかりしたものといえば、文化財保護審議委員の方々が連名で出した保存要望書について、要望書を受け取った助役が区の委員会で行った回答の記録が残っている、それによれば、文化財保護審議会の会長は現状のまま残したいという要望ではあるが、区の政策もあるだろうから考えて欲しいということであった、というもの。

鹿倉委員が改めて、諮問を行わなかった理由と景観審議会会長が景観審議会は区長から諮問をされなくても審議をして意見を述べることができると発言をしたことについての質問。小野参事、都市計画審議会に専門家がいないから意見を聞いておきたいということから始まったことでもあり、諮問を行わなかったことで結果として専門家の生の声を聞くことができたと考えている、また景観審議会から区長に意見を述べることができるというように定められている、と回答。これに対して梶島委員、さまざまな意見を聞いた事自体はよいと思うが、その内容がきちんと資料化されていないことが残念であり問題である。角野委員、それなら資料にすればよい、プロポーザルの部分は最終案に近いものが出ている、今日の結果を得てそれを盛り込むべきものでプロポーザル資料が未だないのは当然だろう。

ここで戸沼会長が少しまとめます。専門家の資料・意見はこれで十分だろうかとの疑問の声が出ている、審議のためにはプロポーザルの内容についてここでもう少し情報が欲しい。17,000?の建物が建つというイメージに対して公園に対して影が落ちるとどうか、高層棟が板状に建つ可能性があるなど。また前回の審議会では、敷地を分けてしまわないで計画をしてはどうかとの意見もあったが、なるほどそうか、と感心した。規模・形態としては区はできる限り多くの床面積を欲しいのだろう。

角野委員、前回の宿題は、公園に指一本触れてはいけないのかということに対してもう少し検討が必要だという話だったと理解している、プロポーザルの内容についてはその次の話。これに対して梶島委員は、文化財保護審議会と景観審議会の意見を聞きたいということのほかに、プロポーザル資料も近くまとまるということだったのでそれも見ておきたいと話をした、これも宿題の範囲である。
角野委員、今度は現況調査資料について、デザインは大事に残すべきだろうという印象は持ったが、個々のものをどうすれば良いかが知りたかったのにその点は相変わらず不明。

鹿倉委員、満を持して手製の紙芝居を示しつつ、17,000?の床面積に対して、総合設計をかけて容積緩和を受ければ5割増しの24,000?の建物となる。普通でも10階建て、場合によっては15階建てになる、これで地域の同意を得られるのか、高層棟に当たった風が巻き込むようなところで防災上安全だと言えるのか、日影の問題についても不明。設楽委員、選択肢が相変わらず狭いようだ、広い方向で考えたらどうかという話を前回にしたはず、プロポーザルの内容を聞きたいと思う。小野参事の回答、今の段階でこうなるという断定はできない、汐留に高層棟群ができたことで言われているように風を止めてしまうというようなことはここでは起きないと思うが、風害の起きないような対策は考えたい、日影については足下はその通りだが(とつい本音を言ってしまったことで場内の失笑を買う)、少し離れたまわりはそうではないと思っている。

大方委員、前回の話では、何が歴史性なのか、公園自体がどのようなものかということもわからない、という状態では都市計画審議会では責任を取れないという話だったと理解している、その説明を聞きたい。体育館を移転するということが区の方針なのであれば公園の全てを残すことは難しいだろう。
これに対して笠原委員の質問、体育館を移すことは区の方針なのか。突然、東村委員がいらいらした感じで、歴史性を残すのか、有効利用をどう考えるか、一歩たりとも譲らないということではなくどこでバランスをとるかという議論に入ってよいと思っている。角野委員マイペースで、この場では元町公園を旧小学校の場所に移転したいということを諮問されている、公園に手を入れてよいかということを検討すべきという宿題だった、プロポーザルによって日影や風の問題があるというのはその次の話で、保存について何ができるのかの結論をまず出すべきだ。

続いて国府田委員の質問、区はここは危ない公園だという話をするが、それは区の管理に問題があったのではないか。現況調査資料を読んでも、歴史性の継承をはっきりさせたいという意図のはずが、その点が書かれていない、このままではわからない、区はどう考えているのか。松田土木部長の回答、死角が多いということが危ないという点のひとつだが、公園の新設によって、死角を減らせると考えている、より安全になると思っている、維持管理については剪定や清掃の点でほかの公園と同等の管理をしている。神野課長、現況調査は目的にかなったものだと考えている、区域B(正面階段の東隣部分)について文化庁から配慮をして欲しいという注文があったことは考慮したい。国府田委員、同等の管理というが、近所の給水所公苑と比べると例えば剪定の回数は元町が約1/3しかないというのが実情。国府田委員の話が長くなりだしたところ、なぜかそれまで黙っていた岡崎、藤野両委員が活気づく、岡崎委員、この場は公園をどうするかという議論、使いやすい安全な公園にして欲しい。藤野委員、ホームレスもいるなどの問題を考えていく必要がある、いつでも安全であることが第一義であると思う。

角野委員、今日は相変わらずこだわっている宿題関連について、元町公園のなかに構造物がいくつもありそれぞれを残すべきかどうかを前回の宿題として聞いたつもりだった、そういうものはないのか、壁泉のアールはどうなのか、仕上げはどうなのか、匠の技はあるのか。

**********
さて、
角野委員の質問にはどんな答えが飛び出したのか。
この続きは、傍聴記録 その2 に続きます。
長いけど、最後までよろしくおつきあいください。

2006年12月24日

傍聴屋さん

12月22日(金)の都市計画審議会。
25名の傍聴人の中に、会議の中身に関心がある風にはとてもみえない、もちろんメモを取るわけでもない、ぼ~っとすわっってあらぬ方向をぼんやりと眺めている人が数名いらっしゃいましたそうな。
「傍聴屋さん」というのだそうです、そういう人たちのことを。
初めて知りましたよ~、そんな仕事があるなんて。

いろいろ、勉強になります。

2006年12月23日

東京新聞、12月23日朝刊

東京新聞、12月23日朝刊に都市計画審議会の記事が掲載されました。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20061223/lcl_____tko_____000.shtml


2006年12月23日

継続審議に対する声明発表

12月22日の文京区都市計画審議会が継続審議になったという結果をうけて、同日夕方5時に 「元町公園・旧元町小学校校舎の保全を求めてきた市民および団体有志一同」 による声明発表が行われた。一同を代表して、森まゆみ氏が声明文を読み上げ、区の関係者に対して区民と共に知恵を出し合い協働して問題解決の道を探ることを呼びかけた。

1222mori.gif

声明の全文は下をごらんください。

声  明

本日、今年2回目の都市計画審議会が開催され、震災復興小公園・元町公園の改廃問題については、再度、継続審議となりました。都市計画審議会委員の皆様の真摯なご審議の賜物であり、高く評価いたします。

 元町公園改廃問題は、文京区の基本構想および区民憲章に謳われている区民との「協働協治」や「文京区文化財保護条例」を踏みにじるような方法で計画され、進められてきたものです。
区長および関係者一同は、本日の都市計画審議会の決定を重く受け止め、今後は、区民とともに知恵を出し合い、協働して問題を解決していく道を選択すべきであり、そのためには、今回の元町公園都市計画変更案は、一刻も早く、取り下げることが最善であると考えます。
 
以上

2006年12月22日


元町公園・旧元町小学校校舎の保全を求めてきた市民および団体有志一同

                                         森 まゆみ

2006年12月22日

速報、文京区都市計画審議会、審議再継続!

22日に文京区都市計画審議会が開かれ、7月の審議継続に続いて今回も審議の継続となりました。
外部(学術団体など)からの評価の高さを考えると、文京区としての評価がきちんとしてなされていない、という点などが問題であるとされて審議の継続が決まりました。あらためて文化財保護審議会と景観審議会の意見をきちんと整えることという課題が示されて閉会となりました。まだまだやるべきことをやってないだろう、慌てずに落ち着いてすすめなさい、といったところです。
詳しくは後日おしらせします。

2006年12月21日

健忘録!? : 「ヒートアイランド緩和」 実現の難しさについて

この夏に、都市気象学の第一人者であるユルゲン・バウミュラー博士(シュツットガルト、ドイツ)からお伺いした話も、思い出しておきましょうね。

8月5日(土)、
「ヒートアイランド対策国際ワークショップ(サステナブル建築世界会議東京大会、主催:国土交通省・国際エネルギー機関)」 
http://www.iibh.org/uhi.files/uhi_index_j.htmのために来日中のユルゲン・バウミュラー博士に、元町公園の都市計画変更の問題についてコメントを求めました。

バウミュラー博士は、シュツットガルト市(ドイツ)都市環境部のディレクターで、盆地のまちシュツットガルトの都市計画に「風の道」や「グリーンルーフ」等の導入を積極的にすすめて大きな成果をあげている、理論と実践の第一人者です。
過密なスケジュールの中で面談をお願いしたので、残念ながら現地に足を運んでいただく時間がとれませんでした。そこで、Google Map(地図と衛星・航空写真)やカシミール3D(3D地図ソフト)等を駆使して元町公園の立地について検討していただくことに。

博士の専門分野に即したコメントをいただきたかったため、元町公園の歴史・文化的背景については一切解説しませんでした。
文京区の都市計画変更については、高層建築と新公園の一体整備をうたう文京区の基本方針(新しい体育館は共同事業者が建てる高層ビルの中に組み込まれること、体育館用地は現公園であること、外堀通り側は容積率500%であること、新しい公園は体育館の北側に当たる旧小学校を壊した後につくられる計画であること等々)をお話しました。

バウミュラー博士が議論の最初の段階からもっとも注目したのは、現在の元町公園の立地。つまり、元町公園が神田川沿いにひらけた唯一の(まとまった大きさの)オープンスペースであること。「この場所を巨大な建造物で塞いでしまうことは、良い選択ではありません。神田川のうえをながれる気流は、ここからまちの内側へ導かれる状態になっています。このオープンスペース(元町公園)の存在は、新鮮な空気のながれを担保する上で大変に重要です。」と述べ、「新しい公園が河川沿いに建つことになる高層建築の背後というのは、その建築によほどの(風のながれに対する)工夫がないと、良い公園にはなり得ないでしょう。」と、今後のプロポーザル・コンペの難しさを示唆するご意見。また、樹木のヒートアイランド緩和効果については、「新たに植栽される若木がそういう効果を発揮するようになるには、相当の年月が必要です。その意味から判断して、現在の成熟した緑陰が果たしている心理的かつ実質的効果と比較すると新しい公園の建設がヒートアイランドを緩和するという(文京区の)論は、まったくナンセンスです。」とコメントして下さいました。

2006年12月21日

継承すべきは何か? - 何度でも読む、「元町公園のデザインと公園の価値」

文京区では、今回の元町公園の都市計画変更に関して、ある時点からしきりと「歴史性を継承する」と言い出しています。

「歴史」じゃなくて「歴史性」です。「性」をつけることによって、文京区は、何を言おうとしているのでしょうね。

今一度、小野良平先生(東京大学大学院)が前回の都市計画審議会(07月26日)の後にお書きになった論考を読んで、よくよく、考えておきましょうね。 


■元町公園のデザインと公園の価値

 元町公園のデザインについて、カスケード部分を指して、あるいは全体について「イタリア・ルネサンス式」「中世ヨーロッパの」などの説明が散見されます(たとえば区のHP上の紹介や新聞記事など)。誰がこのような説明を始めたのかはわかりませんが、少なくとも井下清さんをはじめ設計に関わった当事者によるこのような説明は、知る限り存在しません。

 また、確かにイタリアの庭園はルネサンス期に発達し、丘陵地に多く作られたため傾斜地を利用した例が多く、階段中央に水を落とすカスケードが特徴であるのも事実です。元町公園の設計者がこうしたイタリアの庭園に着想を得た可能性はもちろんあり得ますが、しかしそれと元町公園に「様式」としてイタリアの庭園様式が採用されているかどうかは別のこととして考えるべきと思います。様式とはさまざまなレベルで空間に現れるものですが、階段と滝の構成といレベルでは似ていても、より細かな造りをみれば決してルネサンス期のものではありません。

 このほかにも元町公園をみるならば、大谷石を貼り付けた入口脇などはライトの帝国ホテル(1923竣工)の影響かもしれませんし、壁泉やパーゴラ、すべり台 あたりはアールデコ、表現主義などのいわゆる「モダニズム」の雰囲気でもあります。私は必ずしもデザイン様式に詳しくないので正しくないかもしれませんが、要は元町公園内の多くの施設が1920年 代のモダンデザイン思潮の中であれこれと工夫されてデザインされているのは確実で、カスケードも着想はイタリア庭園かもしれませんが、これをあくまでモダンデザインとして表現しているとみるべきと思います。

 ですから元町公園は「(イタリア)ルネサンス様式」とは呼ぶべきではなく、あえて「様式」を与えたいのであれば 「震災復興様式」呼ぶしかないという意見もあります。ましてや 「中世」と「ルネサンス」はそもそも相反するので「中世ヨーロッパのイタリア・ルネサンス式」という区の解説は二重に不適切になってしまうので注意が必要です。「イタリア・ルネサンス式」と呼ぶのはイタリア庭園にも、井下さんたちにも両方に失礼かもしれません。  

 しかし、以上のような細かい話よりもより重要なことは、元町公園に限らずある空間の歴史的な価値を語るのに際して、「文化財」 特に「様式」などを強調することが、結果的に歴史的な価値を 「形」の問題に閉じ込めてしまうことの問題です。「イタリア・ルネサンス」などというキャッチーな呼称であればなおのことこの誤解が一人歩きしてしまいます。

 もちろん元町公園の随所にみられる 造形的特徴はこの公園の価値には違いありませんが、それは公園の価値の一側面にすぎません。造形的価値が一人歩きすると、カスケードだけどこかに残せばいいというような、最も不幸な保存・継承の方向性を支持してしまうことにもつながります。

 公園の価値を考えるときには「空間」よりも「場所」として考えるべきと従来考えてきましたが、それ以前に「モノ」じゃなくて「空間」として捉えることすら、なかなか理解されづらいことを審議会の議論を聞いていて痛感しました(審議会最後に会長からはわずかに「空間構成」という言葉を発していただきましたが)。  

 公園は基本的にオープンな土地で施設が所々に配置されているものなので、造形的な面を強調することはどうしても個々の施設のみに目を向かわせることになります。何が大切かといえばカスケード、パーゴラなどの施設そのものよりも、それらがあることによって成り立っている空間です。どうしてもどこが大切なのか具体的に言え、というのなら、それら施設の間にある「何もないころ」こそが大切である、という言い方もできます。これらを捉えることば として「景観」「風景」なども有効なのですが、これもややもする と「良い眺め」に閉じ込められがちなので注意が必要と思います。

 そしてこれら以上に、その空間が積み重ねてきた時間、人々の利用 の蓄積が「場所」としての価値として認められていくことを願いますが、これは合理的な機能さえ満たせばよいという行政の論理から はなかなか理解されないのが現状です。

2006年12月20日

(社)日本造園学会が 再!要望書を提出。

社団法人 日本造園学会 の常置委員会である
ランドスケープ遺産保全委員会(委員長 進士五十八)と
景観計画・デザイン研究委員会(委員長 熊谷洋一)は、
文京区からの回答書(12月13日付)を受け、要望書を提出しました。

ダウンロードしたファイル


2006年12月20日

SOS ! 元町公園 英語版

このブログにもリンクしている 「たてもの応援団」 のサイトには、な、な、なんと元町公園の危機を訴える英語の情報が載っています。

18日(月)、アメリカやフランスから届いた保存要望書06通07名分が 「たてもの応援団」 から区長に宛てて提出されました。かつて、東京に暮らしたことのある方からのレターが多いそうで、とても心配してくれている内容だとのこと。
翻訳文もばっちりつけて提出したそうです。
読んでみたいですね。


海外の応援団ともつながっている 「たてもの応援団」 ってどんなグループ? って思った方は、ここをクリック、クリック
http://www.toshima.ne.jp/~tatemono/

千駄木の安田邸の公開に向けて大はりきり! の応援団。
元町公園の情報もぎっしり盛りだくさんの面白くてきれいなサイトです。
公園の設計者、井下清(いのした きよし)さんの記事は、必見ですぞ~。
http://www.toshima.ne.jp/~tatemono/page046.html


「たてもの応援団」 のサイトに行けば、元町公園が?もらった 「歴史公園100選」 の選定証もみることができます。

2006年12月19日

まだまだ、公開せず 

去る09月04日、文京区は元町公園について学識者三名との意見交換会と称する会合をもっています。

この会議録も、幾度、情報公開請求をかけても、ず~っと公開されないまま今日に至っているもののひとつなわけですが、どうやらこの会議録の要約版が、22日の都市計画審議会の資料のなかに添付されているようです。
この審議会資料は、委員には開催日の一週間前(つまり、この場合は12月15日)に配付されるものだそうですが、その時点でもまだ、非公開でした。

22日の都市計画審議会の当日の朝、08:30からようやく!
シビックセンター二階の行政情報センターで閲覧可能になるそうです。

2006年12月18日

これで「対話」とは失礼千万 -「区長まちかど対話」

昨日の日曜日、「区長のまちかど対話」という催しがありました。

発言は一人一問に限定され、区長からの回答?に対してもう一度
質問したり意見を言ったりする機会は与えられないという様式だったようです。

これを対話というのは、「タウンミーティング」に「サクラ」を配備するより
悪質なのではないでしょうか。

なぜならば、対話できない対話の会なんて、催しそのものがまるまるインチキなのだから。


これに参加した人による詳しい感想や報告は、「新大塚公園を守る会」の
サイト内「掲示板」をご覧下さい。
http://sakura.web5.jp/yybbs/yybbs.cgi

おまけ

■対話…で思い出しましたが、この07月に区長に宛てて「公聴はがき」
というのを送っています。元町公園のことについていろいろ質問したり、区長の
見解を求めたりして、「返事は必ず下さい」とお願いしました。でも、
この「公聴はがき」へのお返事はいまだに受け取っていません。

■(社)日本造園学会が提出している質問書、要望書についても、
いまだに回答がありません。

■さまざまな団体や個人が元町公園のことに関して要望書や意見書、嘆願書や質問
を文書で提出してきました。春からのを数えると、全部でおそらく20通はあるのではない
かと思います。

文京区はこれらのうち、7月26日の都計審以降に受け取ったものに対して、
それぞれの差出人(差出団体)に向けて、
まったく同じ文面をコピーして切って貼って送ってきました。
これらは同じ日に一斉に発送されたようで、文書はすべて12月13日の日付です。

2006年12月15日

区報ぶんきょう 昭和60年4月10日号!再び

みなさん!!
文京区だって、気がついた人が頑張れば、ちゃ~んと、元町公園のことを大事にできるんです。

当時の新聞は、「昭和57年の暮れから4千万円がかけられた」と報じています。

最初は、当時の「今風(いまふう)」に、つまり、昭和初期とは全然違う姿につくりかえられるはずだったのだそうです。
しかし! 設計もお金の計算も殆どできあがっていた頃に、この公園の由来や大切さ、多くの人の思い入れの深さに強くこころを動かされた区の担当者が、上司のOK(工期も予算も動かさないのだったらという条件だった、と伝聞)をもらって、ねじり鉢巻・大車輪で設計から何から、ぜーんぶやり直したのだそうです。
古い図面や文献を探したり、地元の人に何度もお話を聞きにいったり写真をお借りしたりして、連日徹夜でがんばった。(お正月も徹夜だったのかしら・・・と心配。)

そんな苦労をして、あらためて開園したのが、昭和60年の春のことでした。


区報のトップ記事をぜひ、クリックしてご覧下さい。
区報ぶんきょう昭和60年4月10日号


2006年12月15日

検討会がまた・・・

昨日の夕方の05時から、旧元町小学校跡地等利用検討会(第11回)部会(第12回)が開催されたようです。

情報公開請求をお願いしてもおそらく、この内容についてもこれまで通り、一切が区民には非公開ということでしょうなのでしょうか。


2006年12月15日

〆切りは、今日まで:都市計画審議会の傍聴

来週の金曜日に迫った都市計画審議会。
傍聴の申込みは、今日で締め切られますので、まだの方はお急ぎください。

申し込み先の電話番号は、03-5803-1239(計画調整課)

定員(25人)がありますので、抽選が行われるようです。
もしも、抽選であぶれちゃった場合でも、シビックセンター24階、午後2時に集合しましょう。
見たかった アレ が見られるかもしれません。
見逃した方は、ぜひ、来てね~。

2006年12月14日

12月14日、東京新聞 『公園100選』ありがた迷惑? 

本日、14日(木)づけ東京新聞に、元町公園のことで記事が出ています。


以下、記事より抜粋:

  「百選」を選定した都市公園法施行五十周年記念事業実行委員会の中心となっている日本公園緑地協会事務局によると、百選の認定証を受け取った自治体からは「これを機会に頑張りたい」などといった電話が続々と寄せられているという。鶴山公園が選定された岡山県津山市は、ホームページで「地域の誇り」とうたっているほど。「ものすごい反響。観光PRに活用できるからでしょう」と協会担当者は言う。

  都内自治体も同じ。浜離宮庭園など七件が選ばれた東京都は「文化財を後世に伝えていく上で張り合いになる」(公園緑地部)。旧安田庭園が選ばれた墨田区も「地域の観光拠点の一つとしてPRに生かしたい」(道路公園課)と、どこも手放しの喜びようだ。

  ところが文京区は、定例区議会本会議で煙山力(つとむ)区長が「歴史性について区と(協会が)同じ認識に基づくものと受けとめている」と話す一方で、「(個人推薦の元町公園が選ばれて)区が推薦した新江戸川公園が選ばれず残念だ」と答弁。あまりの冷めた態度に、公園保存派の区議が後の委員会で「粗末に扱わないように」とくぎを刺す一幕もあった。

  区みどり公園課は、百選認定について区民に広報するかどうかも「決まっていない」という。


全文を写真つきでご覧になりたい方はこちら
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20061214/eve_____sya_____001.shtml

2006年12月12日

おぼえてますか? ぱぱっとかるた

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都計審を前にした緊迫したブログが続きますが、ちょこっと脱線。はるか昔、防災の日に一部お披露目した「ぱぱっとかるた元町公園」。あれから3ヶ月。とうとう絵札レイアウトが完成しました。癒し系イラストで人気のテラピン濱谷氏の個性豊かな絵札に思わず笑み(というか大笑い)がこぼれます。ちょこっと解説もつける予定です。このかるたで遊ぶと「元町公園、なんてステキな公園なんだ!!」と公園の歴史や魅力が十分ご理解いただけるはず!手前味噌ですがイ~イかるたです。新年には晴れ晴れした気持ちで、ぜひ皆で大かるた大会を開催いたしましょう!!完成間近!!乞うご期待!!久々登場、亀でした。

2006年12月12日

文京区教育長、宮下 眞氏宛て緊急要望書

12月11日、
文京区教育長の宮下 眞氏に宛てて、「区立元町公園の存続に関する緊急要望書」 が、日本共産党文京区議会議員団から提出されました。

教育委員会はただちに「文化財保護審議会」を開くこと、文化財保護審議会において文化財的価値の十分な検証のないまま、都市計画変更を行わないこと。
また、「旧元町小学校跡地等検討会および検討部会」などで行ってきた一連の検討プロセスを非公開としている資料と共に全面的にあきらかにすること、等を緊急に要望しています。

*****
緊急要望書を読んであらためて思うのは、「旧元町小学校跡地等検討会および検討部会」という、この会の名称の情けなさです・・・。 

元町小学校は何年も前に小学校としての役割に幕を引かされてしまいましたが、つい最近まで高校や専門学校の仮校舎として貸し出されていて(今年の秋までここには沢山の服飾専門学校の学生でにぎわっていました)、校舎も校庭も体育館もちゃんと使える状態で残っているのに、「跡地」 とはひどい言い方だと思います。
どう見たってデリカシーに欠けていますよ。
たぶん、現在の公園についても、おそらくもう随分前から公園としてみることを止め、 「公園=高層ビルの建築用地」 として電卓をたたいてきたのでしょうね。こういう人たちがいう「学校の統廃合」や「公園の適正配置」が、子供たちやわたしたちに心豊かで健康なしあわせをもたらしてくれるとは信じられないなぁ。


2006年12月11日

元町公園に関する「継続審議」の前提条件:要望

12月22日に開催が決められた次回の都市計画審議会の開催について、
都市計画審議会のメンバーである
鹿倉泰祐(市民フォーラム)、
国府田久美子(日本共産党)、
笠原忠克(区民公募委員)   の三氏は、以下のように述べています。


「先日、次の都市計画審議会が12月22日に開催との事務連絡を受け取りましたが、この事務連絡には『継続審議』とあるだけで、前回の7月26日の審議会からの5ヶ月間に、どのような検討や調査が行われたのかの説明は全然ありませんでした。」


「?造園学会や建築学会などからの度重なる要望、区民からの嘆願、?区文化財保護審議会委員のみなさん全員の連名による『元町公園・元町小学校の保存・活用に関する要望書』(9月8日)、?都市公園法施行50周年等の記念事業として、国土交通省や日本公園緑地協会等の実行委員会で選定した『日本の歴史公園100選』に元町公園が選ばれたこと、等の経緯からみて、元町公園の文化財的価値は、明白なはずです。わたしたちは、7月26日の審議会の内容をふまえた上で、次回の審議会開催の前提として、「文京区文化財保護審議会」及び「文京区景観審議会」による元町公園についての調査や判断が必要である、と再三にわたって要望してきました。しかし、両審議会には諮問されないままですし、関連する検討や調査などについての報告も一切ありません。このような状況下で「継続審議」を行うことは、前回の議論を無視し、都市計画審議会の存在意義を不当に扱うもので、これでは「継続審議」の前提条件を欠いていると言わざるを得ません。また、文化財保護審議会がまったく介在しない次元で「元町公園現況調査報告書」がまとめられましたが、このような報告書は、区教育委員会が「文京区文化財保護審議会」に諮問して、審議会によってとりまとめられるべきものです。」


「さらに加えて、理解に苦しむことがあります。それは、旧元町小学校跡地等利用検討会及び部会というものの開催が、秘密裡に重ねられていることです。

文京区は、「旧元町小学校跡地等利用検討会及び部会」というものを8月8日に設置しています。11月30日には第10回検討会(第11回部会)を開催していますが、その検討会及び部会に提出されている資料の殆どが、非公開資料なのです。

この件について特筆すべきこととして、
11月9日に開催された第8回目の部会資料(非公開)に、
?旧元町小学校跡地等整備プロジェクト(共同事業ゾーン)事業スキーム案、
?文京総合体育館の移設に伴う新体育館のプランについて、
?子育て支援関連施設に関する条件について、
というものが存在したようで、
11月30日に開催された第10回検討会・第11回部会の資料には、
「元町公園の都市計画変更に伴う建築計画について(案)」とあります。
これらは、関係者や区民の参画を得て検討が進められるべき内容、つまり、全区民に開かれた正式な場で説明されるべき内容のものと推察されますが、わたしたち都市計画審議会の委員ですら、非公開扱いにされているために、知ることができません。


検討のプロセスにおける区民参画や説明会等の必然は、自治基本条例が求めており、その手続きを踏まずに区都市計画審議会で旧元町小学校跡地等利用検討会及び部会での検討を前提とした「継続審議」を行うことは、文京区自治基本条例に違反する行為であることは明白です。


*****

鹿倉さん、国府田さん、笠原さんは、上記の内容を要望書として、書面で正式に提出していました。しかし、文京区はこれに一切こたえないまま、「次回の審議会は22日に開催」というお知らせを区報に広告したのです。


文京区自治基本条例は、文京区の憲法とも言うべき存在です。
旧元町小学校跡地等利用検討会及び部会でのこれまでの検討について、その内容を資料とともに区民に公開説明会を持って周知を図り、区民の意見を聴取する等、区民参画の手続きを都市計画審議会の開催前に行わなくてもよい、という判断をしたことについて、彼らの要望書に正式に回答していただきたい。

せめても次回の当日は、審議会の開会前に、上記のような要望書が提出されたことを示した上で、都市計画法ならびに文京区自治基本条例に照らして22日の審議再開が適正である理由、法律にも条例にも違反していないとする根拠について、事務局からご説明いただきたい、と願うのは、わたくしだけではないと思います。 

2006年12月11日

「歴史公園100選」 再び:文京区はこの顕彰をきちんと広報してください

10月27日に、元町公園が 「日本の歴史公園100選」(以下「歴史公園100選」) のひとつに選ばれた喜ばしいニュースは既にこのブログでお伝えいたしましたし、また、うれしいことに、口コミでも広まりつつあります。
しかし、しかし、何ともやるせないのは、この顕彰に対する文京区の姿勢。

「歴史公園100選」 のニュースを知る人のあいだでは、当日の朝日新聞の取材に対して、みどり公園課課長が 「区が推薦した公園が選ばれなかったのは残念だ」 という何ともとんちんかんなコメントを呈した話が有名ですが、それはさておき、文京区はその後も、元町公園がこの栄誉ある選定を受けたことを、無視し続けています。

区のホームページ内のみどり公園課の頁にも、ひとことも触れられていません。100選に認定された公園を所有・管理している文京区以外の自治体等では、おおいにめでたき誉れ高いこととして喧伝しているのと大違いです。
この 「歴史公園100選」 という催しは、日本に都市公園法という法律が誕生して50年を祝うために企画されたもので、これまでの半世紀を振り返りつつ、苦労して創り出し、そして育くんでてきた公園を次の世代に大切に伝えていこうという熱い志にあふれた意義深いイベントです。
「歴史公園100選」 に選ばれた公園には、10月27日づけで 「選定証」 が贈られています。
そこには、「この公園が末永く地域の人々に愛され誇りとされ続けることを祈念いたします」 と記されています。
大変不安に思うのですが、その言葉にこたえるつもりがないから、わたしたちに知らせしてくださらないのでしょうか。

一人の区民が、「記念の賞状のようなものをもらっているはずですよね。せっかくだから見たいわ~」と、シビックセンターに尋ねて行きました。でも、それがどんなもので、どこにあるのかわかりません。結局、2階の行政情報センターで 「情報公開請求」 をかけて、ようやく見せてもらえたそうです。
メダルとかトロフィーではありませんでしたが、「選定証」 は、ちゃんと届いていました。でも、驚いたことにその 「選定証」 が、彼女の目の前に現れるまでに一時間以上も待たされたのだそうです。
せっかくもらった 「選定証」、 どこにポイしたかわからなくなってしまう位に、いいかげんに扱われていたのか。それとも、大事に大事に金庫にしまってあったから出してくるのが大変だったのでしょうか。

「歴史公園100選」 がこのように 「ないがしろ」 にされている一方で、「関東の富士見100景」(主催:国土交通省関東地方整備局、平成16年2月~17年3月募集)は、破格?の扱いです。シビックセンター展望ラウンジからの眺めがこの100景に選ばれたことは、文京区のホームページ内の 計画調整課 の頁に行けば、カラー写真で見ることができます(日付は何と 「歴史公園100選」 選定の4日後の10月31日!というのも皮肉なものです)。
計画調整課は、この100景を 「関東地方で富士山の眺めが良い場所」 とのみ解説していますが、この企画の目的とするところ等くわしいことは、国土交通省関東地方整備局 のサイトで、じっくりご確認くださいませ。
http://www.ktr.mlit.go.jp/kyoku/region/fuji100/guide.htm

文京区の面々は、元町公園の歴史性・文化財 「的」 価値は認めているとおっしゃりながら、「歴史公園100選」 認定を、どうして、区報などを通じて区民に広報してくださらないのでしょうか。
わたしは、「次の区報には載るだろう」、「次こそは・・・」 と思い、ずっと静かに待ってきました。
でも、12月10日号にも載っていませんでした。
次の区報の発行日は、25日です。
都市計画審議会(22日)の前に、載せていただけなかったことで、文京区の行政をつかさどる方々には、やはり、元町公園の大切さをほんとうに考えている人はいないのだということが、よ~くわかりました。
残念です。
これでは、次回都計審でどんな説明をされようとも、あいかわらず信用できません。たいへんに、たいへんに遺憾なことです。
「ふるさと歴史館だより」廃棄・二度刷り隠蔽事件」 のときと同じで、元町公園の価値を明確に示すものを意図的にわたしたちの目にふれないようにしているとしか考えられません。

(余談:「歴史公園100選」の主催団体の 日本公園緑地協会 だって 国土交通省 が所管する社団法人なのに、文京区ってまったく厚顔。)


苦言が過ぎましたかな? そんなことありませんよね。

2006年12月10日

都市計画審議会の日程が発表されました:元町公園都市計画変更

元町公園の都市計画変更に関する都市計画審議会の次回日程が発表/nされました。
文京区が躍起になって実現しようとしているこの都市計画変更は、これまでの都市計画の決定を翻して、区立元町公園を公園ではなくすることによって、その場所に、共同事業者のお金と知恵をあてにしてビルを建ててしまおう、という乱暴な話の地ならしです。

12月10日づけ区報によると、日程ほかは以下の通りです。
みなさん、今回もどしどし駆けつけて、戸沼会長ほかの皆さんを応援しましょう。

■文京区都市計画審議会(継続)
日時:12月22日(金)14:00~
会場:シビックセンター 24階委員会室
内容:東京都市計画公園(元町公園)の変更について
傍聴定員:25名(超えた場合は抽選)
傍聴希望者は電話で 計画調整課へ
電話番号:03-5803-1239
申込み〆切り:12月15日(金)

〆切りは、今週の金曜日です。
一週間ないのですね、これを読んだら即、電話しましょう。


区報ぶんきょう12月10日号をお読みになりたい方は、こちらから
http://www.city.bunkyo.lg.jp/kuho_bunkyo.html

2006年12月10日

「新大塚公園を守る会」 のサイトをリンクします

「新大塚公園を守る会」 のサイトをリンクします。

文京区の不可解な新中学校建設で危機に直面する 「新大塚公園」の問題に立ち向かうサイトです。 熱い掲示板は、毎日見逃せませんよ。
都市計画審議会できちんと審議すべきはずの重大問題を、手続きをごまかしですり抜けてまでも公園を潰そうとやっきになっている文京区のまちづくりっていったい全体~っつ!!! ・・・奇奇怪怪。

http://sakura.web5.jp/index.html

2006年12月10日

「たてもの応援団」 のサイトをリンクします

文京区千駄木の「安田邸」(大正7年)の調査や公開・維持管理をはじめ、元町公園の問題にも大活躍の 「たてもの応援団」 のサイトをあらためてリンクいたします。


http://www.toshima.ne.jp/~tatemono/

2006年12月09日

「区民が主人公の文京区を創る会」 設立総会

煙山区政を粉砕すべく、
いよいよ 来年春の区長選挙 に向けて、区民の力が結集。

本日12月09日(土)、アカデミー茗台1階ホールにて
「区民が主人公の文京区を創る会」 の 設立総会 が開催されしました。

「区民による区民のための区政を実現する」という理念に基づきその実現のために必要な活動を行うことを目的としよう、という趣旨の団体の誕生です。

元町公園や新大塚公園の存続、小中学校の将来ビジョン再考、障害者の権利と地位の保障、湯立坂の環境保全、保育園の問題など、日夜、愚かしい行政とたたかっている100名近くの区民が集まりました。

本日の発足をもって、同会では大車輪で、区長候補の選出作業に入ります。

次回の集会は、来年01月09日(火)だそうです。


2006年12月07日

イベント 「元町公園を写そう!」12月9日(土)

元町公園の写真撮影会があります。
日時:12月9日(土)午前10:00(現地集合)~12:00
会場:元町公園(本郷1-1)とその周辺
撮影指導:小須田淳氏(日本風景写真家協会会員)
主催:文京区議、関川けさ子氏

「文京区の貴重な歴史的文化財の魅力を確かめながら、風景写真の専門家
にコーチしてもらい、カメラの腕前を磨こうという催しです」(チラシより抜粋)

元町公園の保全活用、写真撮影に関心のある善男善女は、どしどしおいでください。 うふふん、いつもの通り! 雨天決行で~す。
(あいにくの雨の日にもいかにしてステキな写真を撮るか教えてくれるよ!)

お問い合わせは tel. 3817-8985 fax. 3811-3197

2006年12月06日

(社)日本建築家協会 JIA が保存活用の要望書を提出

元町公園と旧元町小学校の保存活用について JIA (日本建築家協会)が、
11月27日づけで、
煙山 力区長&成澤 廣修区議会議長 にあてて「要望書」を提出しました。

建築・ランドスケープ・まちづくりの実務分野で活躍するプロの人々からの熱い要望です。
「つくる」人たちも、大事なものは「遺すべき」だと声を次第に大きくしています
区長、議長、きちんとしたご返答をお願いいたします。
そういえば、造園学会からの要望書と質問に、まだ、お返事がないように思います。




社団法人 日本建築家協会(JIA)
関東甲信越支部 支部長  伊 平 則 夫
同 保存問題委員会 委員長  川 上 恵 一


「元町公園および旧元町小学校」の保存活用に関する要望書」


拝啓 時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
貴区におかれましては、日頃より建築文化の継承・発展に理解を示され、ご指導されていることに深く敬意を表します。又当協会の活動に格別のご理解を賜り、厚く感謝申し上げます。

 さて貴区におかれましては都市計画公園の変更により、区立元町公園の地に新たに総合体育館を建設するとともに、旧元町小学校を解体し、跡地に公園整備を計画されているとお聞きしております。
 ご高承のように、旧元町小学校(1927年竣工)と元町公園(1930年開園)は関東大震災による復興事業として、当時の東京市により建設されました。復興に当たり東京市は復興小学校117校のうち、52校に非常時の避難所として、またコミュ二ティ-センタ-として小公園を併設しましたが、元町公園はその52の公園の一つで、70年以上の時を経て今なお建設当時の姿を残すただ一つの公園であると言われております。それはまた復興小学校として建てられた旧元町小学校と一体をなし、関東大震災の復興に対する東京市の高い理想を示し続けている歴史的遺産です。
 元町公園の計画は、階段・テラス・パ-ゴラ・カスケ-ド(水階段)など敷地の高低差をたくみに活用し、また当時としてはいち早く新しい建築の思潮を取り入れた復興の気風あふれる意欲的な造形と公園の植栽は、外堀の緑地帯と一体となり文京区の誇る景観の一部となっております。現在でも区民に親しまれ、多くの人々が憩いの場として利用し、訪れる人や見る者に深く記憶として刻み続けられています。もしこれらの施設が無くなり新しい物にとって変わるとすれば、その損失は計り知れません。しかも関東大震災の教訓に学んだ、外堀通りに隣接した一時避難場所としての機能は現在でも十分な有効性を有していると考えられます。
 また、旧元町小学校も復興小学校として、震災の経験から不燃性と耐震性に優れた、当時の小学校建築としては珍しい鉄筋コンクリ-トで造られました。内部には水洗トイレなどの近代的な設備も取り入れ、新しい生活習慣を学習する施設としました。校舎のデザインは東京市が行い、構造的には戦後の高度成長期に作られた多数の校舎よりもむしろ堅固で良質であり、先人達が高い理想のもとに計画し、造り上げた建物です。しかし同校は現在統合により廃校の状態にありますが、貴区が掲げる「最先端の生涯学習都市・文京」を実現するための「文京区生涯学習推進計画」の施設として十分活用可能と推察いたします。
 以上のことから、元町公園および旧元町小学校は、関東大震災からの復興に対する東京市の高い志を示した拠点であり、貴重な歴史的、文化的遺産として、また東京の数少ない景観・緑地資産として、保存活用に格別なご配慮を賜りたくお願い申し上げます。

 なお、社団法人日本建築家協会関東甲信越支部、及び同 保存問題委員会はできる限りの協力をさせていただくことを申し添えます。


敬  具