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2006年07月18日

240人の署名と嘆願書が助役に手渡されました

本日午後1時、公園近隣のみなさんの署名と「嘆願書」が提出されました。
区長の煙山 力氏に面談を申し込んでいたのですが「都合がつかない」とのことで、助役の関 賢二氏に手渡されました。

署名はなんと、240名分! 

区の誠意ある対応が、今後の動きを大きく左右することと思われます。
「元町公園を心から愛する」(「嘆願書」前文より)人々による嘆願は、全部で6つのポイントから成り、とくにユニークかつ、魅力的なのは、「現在の公園を破壊して移転する理由の説明に、地元からの苦情ということを挙げるのはやめていただきたい。」と明言している点です。
率直でチャーミングなこの「嘆願書」の全文は、こちら

文京区立元町公園の都市計画変更に関する嘆願書


文京区長 煙山 力 殿

元町公園市民の会     
      本郷二丁目元一会会長 諸岡健至
      本郷二丁目在住 芳賀 稔
      本郷二丁目在住 橋口博二
      本郷二丁目在住 中園靖雄

   
時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
元町公園と旧元町小学校を用地として、総合体育館と公園を一体的に整備するという計画があることに先立ち、元町公園の都市計画変更を急いでおられることに関して、以下の嘆願を公園近隣の在住・在勤者ら240名の署名を添えて提出いたします。
これまで本件につきましては(社)日本造園学会、(社)日本建築学会、建築史学会などから続々と「要望書」が提出されていることを承知しております。これらに対する区長のご回答を拝見いたしましたところ、ほぼ同一の内容のみを繰り返しておられ、誠意が感じられません。たいへん遺憾に存じます。
体育館を公園と一体的に整備しようとしていることは、説明会や「要望書」へのご回答からも推察はしております。しかしながら、私たちは、全体計画すら提示されないままに、公園の都市計画変更のみを先に推し進めようという行政に、賛意を示すわけにはまいりません。
私たちは、まちの歴史・文化を語り継いできた元町公園の存続を強く希望しております。元町公園を心から愛しており、日々この公園の近くに暮らし、これが失われてしまうことには、断固として反対いたします。ストックを活かして持続可能性を希求する昨今の社会動向に鑑みましても、また、文京区は文の京なる基本構想を掲げておられることを考えましても、今回の計画についての区の見識は、疑わざるを得ません。
また、これまで説明会や建設委員会・総務区民委員会などにおいて、元町公園の都市計画変更を正当化する理由として、「元町公園について地元から苦情がでている」ことを挙げておられることを知り、たいへん驚いております。元町公園はご存知の通り、開設後80年近くを経た長寿の公園でありますし、日々の利用に問題がないとは申しません。しかしながら、公園を壊してゼロからつくり直さなければならないほどの深刻な問題を見出してはおりません。
以上をふまえて、次の6点を嘆願いたします。


1.湯島の総合体育館を建て替えなければならない理由が区民に十分理解されていないように思います。詳しくご説明いただきたい。かつ、現在の場所で建て替えることを十分に検討し、その結果を区民に説明会をもって開示していただきたい。 
-「東京都の建築安全条令に適さない」、ということをご説明いただいておりますが、建築審査会の同意を得るなどして適用を除外できる可能性があるはずです。


2.元町公園と旧元町小学校は現状を大きく変えることなく再整備してより積極的に活用できる方策を、時間をかけて協議・検討させていただきたい。


3.上記1をふまえた上で体育館を元町公園と元町小学校跡地に計画せざるを
得ない場合には、体育館は小学校側に建設していただきたい。


4.上記1~3について、都市計画審議会の開催前に、先般元一会総会の際に担当課長が明言された地域説明会を開催し、ご回答いただきたい。


5.元町公園と旧元町小学校の利活用検討のための委員会を設置していただきたい。 
-この委員会には、少なくとも、地元住民代表の委員数名と公募による区民委員3名、学識経験者(造園学、都市計画学、建築学、土木学から少なくとも各1名)の参加をお願いいたします。


6.現在の公園を破壊して移転する理由の説明に、「地元からの苦情」というこ
とを挙げるのはやめていただきたい。

-公園を壊してつくり直さなければならないほどの深刻な苦情や要望を地元から提出した事実はございません。


ご多用中とは存じますが、事態は急を要しております。本嘆願書へのご回答を速やかに文書でお送り下さるよう、要求いたします。なお、本文書の副本は、(社)日本造園学会、(社)日本建築学会、(社)日本都市計画学会、(社)土木学会、建築史学会および主要メディアに対して公開する所存でございます。


以上