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2007年03月05日

行政財産の貸付、私権の設定OK?:新生文京いきいきプランの見直し案への疑問

文京区では、03月15日締め切りで、「新行財政改革推進計画(新生文京いきいきプラン)の見直し案」に対しての意見募集を行っています。先日、この「見直し案」の24頁に元町公園のことが書かれていて、しかも「旧元町公園跡地」だなんて書いてあることを怒りをもって指摘いたしました。このヶ所のついては翌々日だったかに「慌てて」訂正がされていました。

今日は、この24頁というのが何について書いてあるのかご紹介して、わたしの意見を述べておきたいと思います。
24頁はこちら

■ 文京区はこれからは、行政財産を貸したり、私権の設定をしたり、定期借家・借地権の活用を取り入れていきます、と宣言しているのです。そこのところ、どんなふうに書いているかというと、「本区では、介護施設において定期借家権や事業用定期借地権制度を活用することとしました。」とあり、その次の文章が、「今後は元町公園等の活用など、本制度の有効な活用を検討してまいります。」です。

疑問と意見1: 「貸付」と「私権の設定・定期借家権や事業用定期借地権」とを区別して記述していますが、この差異が不明瞭ですので、何をしたい、する、といっているのか理解に苦しみます。用語の解説を付記して、さらに記述の訂正を願います。

疑問と意見2: 「介護施設に定期借家権や事業用定期借地権制度を活用すること」もまだ見直し案なんですよね。まだ、決まってないのですよね? 意見してもいいんですよね?
現在わたしたちに提示されているこの「案」の書き方では、元町公園のことに関心をそらしながら介護施設のことをごまかして「するっとやっちゃおう」というきたない意図がみえるのですが、わたくしの深読みでしょうか。
この頁の記述は全体的に訂正していただかないとグレイ過ぎです。いわゆる資産運用のやりかたについて抜本的な方針見直しを述べているとても重要なところであるにもかかわらず、このままでは意味がよくわからない文章の羅列です。
もっと趣旨をわかりやすく正確に伝えてください!
加えて申し上げると、わたしは、ハードである施設について、民間の所有している施設を上手にリースするというのならともかく、介護施設(ってこの場合、何を指しているのでしょうね。介護施設とする場合の行政財産である建物のことでしょうか? 理解に苦しみます)に定期借家権や事業用定期借地権制度を活用することは反対です。区有財産に私権を設定するのには基本的に反対します。
公園に対しても同様に思っています。区立公園を誰かに貸付けたり、私権を設定したり、定期借地したりすることを基本方針として許しては絶対にいけません。

***
元町公園が万が一、その前例になれば、文京区内のすべての公園は、民活の餌食となってしまいます。
元町公園は旧元町小学校とペアで文化財です。有識者の評価はみな一致しています。それを無視してビル建設のためにつぶしてしまってもいいだろう、という考え方に立った「案」なのですよ、これって。
あなたの地域の公園、学校も、彼らにとっては財政負担の縮減ツールでしかないのです。公園や学校をそんなふうにしか見ない行政なんてまるっきり信じられません。

これから区長が代わるから、そんなに心配せんでもよろしい、という人は楽観論過ぎると思います。なぜならば、区長が代わるのに「骨格予算」にしないで平気なのが文京区議会だからです。

■ はっきり言って、めんどうくさいです。いちいち意見を言わなければならないなんて。もっと一人一人の区議さんや区議会がしっかりしてもらわないと本当に、地方税をお支払いしている甲斐が感じられません。まだ、ぜんぶ読んでいないのですが、読むのが怖いです。