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2006年09月04日

防災の日イベント第一部の感想

9/1防災の日。驚く程のどしゃぶりの中、スタッフの方の努力により無事イベントが開催されました。
15分遅れでスタートし、開会の挨拶や 「ぱぱっとかるた@元町公園」 のぱぱっとした説明の後、 「実存する事の重要性」 を説く小野先生によるお話がありました。

その後、待望のすいとん汁。

たてもの応援団 や 文京の文化環境を活かす会 の女性陣が用意してくださいました。雨の日にはこころまでほっと温まる。地元の方々からは口々に「こんなに上手いもんじゃなかった・・」との声。そう、とても美味しかったのです。緊急時にこれを私はつくれるだろうか?そんな不安を抱えながら、マジマジと具をみつめながら堪能いたしました。(その間、防災商品の説明あり)

次は本郷消防署の方による防災訓練。
担当の方々のお話は本当に面白く、こんなに楽しい防災訓練は初めてでした。(皆さんそう思われた様子)簡単な担架のつくりかたと実演。消火器の使い方や非常時に気をつける事等、豪雨をものともせず、皆さん熱心に耳を傾けていらっしゃいました。来年もぜひお二人にお願いしたいと、口々に。・・・私もそう願います。

さて、次は、事前に 「紙芝居のおじさん」 と 予告 がありましたが、樋渡達也さんのお話でした。
パキパキっと携帯イーゼルを手際よく用意され、さながら本物の紙芝居師。
ただ震災の様子を描いた当時の絵はがきなど、貴重な資料を拝見しながらのお話には心を打たれました。公園設計者である井下清氏らが震災の惨状を目の当たりに体験し、そうした想いがこの公園には息づいている。この想いを私たちは大切にまもって行かなければならない、というお言葉には、公園への強くて深いお気持ちを感じました。

私は、自身の想い出や美しいデザインなど、活動のきっかけはささやかなものですが、今回の先生方のお話に、本当の意味での公園の価値を少しだけ理解し、大切なこの公園を「このまま」残していかなければならない大事さを再認識した、とても貴重なイベントでした。
ランドスケープ・コンサルタンツ協会の皆様、造園学会の皆様、スタッフの皆様、雨の中本当にお疲れさまでした。