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2006年08月31日

防災の日イベント ぜひご参加下さい!!

[ 震災遺産 を 継承しよう ]
~残された最後の近代遺産、元町公園で会いましょう !!

2006 9.1(金) AM11:00~

<第1部> 『いま大地震が来たら・・!?』 AM11:00~
大正12年9月1日 午前11時58分40秒 関東大震災が発生しました。

◆ 場 所 :元町公園(文京区本郷1丁目)
◆ 内 容 :
○大地震に備えて、大切な初期対応や緊急処置の勘どころの情報交換をしましょう。「かまどスツール」など公園緑地に導入可能な最新話題の防災グッズの展示や解説・意見交換も予定しています。
○また、「すいとん汁」など、罹災時の食を通して「避難」についても考えたいと思います。
○元町公園の魅力と価値について、紙芝居形式でどなたにでもよくわかっていただけるように、楽しいお話を企画しています。
地域コミュニティの拠点としてつくられたまちなかの公園は、非常時には防災の要となることも考えられていました。もちろん現在の元町公園も 「一時避難場所」 として地域の方々にはとても大切な場所であり続けています。

<第2部> 『技術文化、生活文化を語る』 PM15:00~17:00
「過去には、その時の最高があった。」
技術は先人の取り組みを礎(いしずえ)として成り立っています。
”そのとき” の ”最新” は、先達の技術や芸術の模倣や読み解きを含んだ最高の提案だったはずです。
公園という、多くの人が自由に集える空間にそれらを辿ります。
技術の文化、生活の文化を語り合い、しっかりと受け継いでいきましょう。

◆ 場 所 :本郷交流館・文京区本郷2-21-7  TEL:03-3815-4415
◆ 内 容 :
○樋渡達也氏 井下清と震災復興小公園づくり
○佐藤憲璋氏 上野真友と復興公園の意義
○伊藤邦衛氏 復興設計の概要と元町公園の意義
○質疑応答・自由討議

■ 主催:(社)日本造園学会関東支部、(社)ランドスケープコンサルタンツ協会関東支部
■ 共催:(財)都市緑化技術開発機構 防災公園普及推進共同研究会、環境緑化新聞社

□主催者からひとこと
1923年(大正12年)200万余人もの罹災者を出した関東大震災から83年が過ぎようとしています。元町公園は、震災復興公園という一つの明確な思想を持って造られた52小公園の一つで、そのうち当時の姿を留める唯一の公園です。
震災復興小公園は次のような特徴を持ってつくられました。
・52公園の配置は、児童の数、校庭の広狭、既設公園の配置などを勘案した、本邦初のきめ細かな工夫の冴える都市計画である。
・最高水準の耐震が施された小学校とセットで設置。公園は、学校の教材園及び運動場補助等の目的を持つ、防災拠点。
・広場を中心に、敷地の40%が植栽地、道路に沿う外周部分は低い鉄柵で容易に出入り可能。
・防火・防音・防塵効果に配慮し常緑樹を、学校教材のために多くの種類の樹木・潅木を使用。
・震災復興の名の下に、公園を近代文化の普及啓発のための展示場として演出。

元町公園は震災復興のシンボルとして建設当時最新の日本近代文化の黎明期のデザインが残されている、きわめて文化的な価値の高い公園でもあります。
文京区では、この震災遺産といえる旧元町小学校と一体となった元町公園を廃止し、体育館等の大規模施設と新しい公園を建設する検討が進められています。
我々ランドスケープアーキテクトは、専門家集団として、新たな提案の手がかりを探るイベントをここに企画しました。
緊急性を要するプロジェクトです。
積極的なご参加をお待ちしております。

みなさん、元町公園で会いましょう。