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2006年07月11日

0711総務区民委員会:ぱぱっと、傍聴して来ました。

今朝は、ぱぱっと会議でした。
07:00に公園集合で、七夕の最後の後片付けと短冊の整理。連絡事項と協議などであっというまに08:00過ぎ。10:00からの委員会には2名が傍聴に行くことを確認して「今日もいい日でありますように」、と解散。


さて、以下が傍聴の記録であります。まずは速報ということで、正確な内容は後日区によってまとめられる公式な議事録を参照していただきたいと思います。


■「旧元町小学校跡地活用の検討状況について」
  (今日の二番目の報告事項)
7/11の冒頭に企画政策部企画課課長が報告。以下資料内容であるが、ほとんどその内容を読み上げ繰り返すに留まり、補足部は()内程度。よって3~5分程度であっけなく終了した。資料内にある今後のスケジュールの早さに驚愕。


旧元町小学校跡地等の検討状況について

***
1.これまでの経過 

18年3月29日 湯島・本郷地区町会長連絡会で基本方針並びに都市計画変更に関する説明会の開催について報告

4月5,7,8日 元町公園の都市計画変更に関する説明会の開催(2つの町内の町会総会に参加した)

4月19日 基本方針等について庁議報告

5月8日~ 隣接町会への説明

6月29日 湯島・本郷地区町会連絡会(口頭で区との意見交換会に訂正)にて説明


2.現在の検討状況

基本方針に基づき、共同事業者との事業スキーム及びプロポーザル条件の設定(コンサルを委託している)等についての調査、検討を行っている。


3.今後のスケジュール

18年7月 (仮称)旧元町小学校跡地等利用検討会設置(庁内組織を設置する)

9月 事業スキーム確定

10~12月 プロポーザルによる事業選定

***
午前11時頃より、市民フォーラムの鹿倉委員が質問を始めた。

内容としては、計画決定の手順が前後してはいないか、手続きの書類が杜撰ではないか、計画の検討が不十分ではないか、区民への情報開示を怠ってはいないか、文化財としての元町公園をどう考えるのかなどの点を指摘したもの。

区の文書への情報公開を要求しているなかで、一番最初に今回の内容に係わると思われるものは、平成16年10月28日付政策調整会議録で、東洋文庫と昭和小学校、湯島総合体育館などの話が出てきているようだ(本駒込の昭和小学校は隣地の東洋文庫側へ拡張したい、東洋文庫は湯島の体育館跡地!?への移転合意というような内容らしい)。
今回計画を主導しているのは企画政策部企画課で、総合体育館についての通常の教育委員会(体育館の管理部局)との調整や予算の問題なども一度も話し合われた形跡が無いとの指摘については、平成16年に防災委員会で体育館プールの耐震問題が検討されているなどの答弁あり。

その後の細かい話はあるようだが、平成18年にはいると計画進行はいよいよ本格的になる。
2/1には庁内の文書で「旧元町小学校跡地の活用について」との話が出て、2/7には四中跡地の説明会の中で元町小学校跡地の話に触れているようだ。ところがこの時点では議会にも教育委員会にも話がされていない。
3/6~7に前回の総務区民委員会開催、ここでこの件について簡単な報告あり(傍聴後に議事録を確認したところ、この時点では旧元町小学校跡地に体育館を建てたいとの説明をしている、ただし、公園側のほうへ少しずらすような手続きができないか検討をしたいとも言っている)。次いで3/13には教育委員会にも報告がされたようだ。

体育館整備の策定、権利設定などは本来は教育委員会の管理下にあるはずだ、との指摘に対しては、新しく「アカデミー推進」という改組のなかで、区長部局へ組み込まれているとの答弁。縦割り行政を改革するという改組が、ある意味では区長周辺の少数精鋭?部局が水面下で専横的な権力行使をするための方便に利用されているように思われる。庁内での通常の連絡会議や調整会議が開かれていないような様子もそこに理由があるようだ。そのためもあってか、とんとん拍子に進んでいる。

体育館を現敷地で建て替えるための許認可を出せないか、検討をしていないではないかという質問(練馬区などで体育館での事例あり、区内では音羽の鳩山氏宅や和敬塾に対して建築基準法の遵守を一部はずす許認可が出されていることなどを例示)に対しては、区内でほかに利用できる!?土地があるので検討の対象にならないとの答弁。

事業スキーム検討委託の仕様書も委員会に報告されていない。 ← 今日報告をしている。この事業スキーム検討はあくまで今後の検討のための基礎条件の整理である。

文化財としての価値についての話は、昨日の建設委員会でも話題になった(傍聴後に昨日の配布資料を確認したところ議題としては出されていないので、一般質問のような形で出されたものと思われる、行政センターでは議事録が出るにはかなり時間がかかるといわれた)のでここでは繰り返さないが、旧元町小学校が廃校になった時点で震災復興の歴史的価値は失われたと判断している、とのいつもの答弁。また、昨日の土木部は、元町公園は当時の雰囲気を残したものではあるが当時のものではないというような答弁をしたらしい。

東京都へ問い合わせたところ、平成16年度の史跡委員会で名勝指定の候補にしたいとの話が出たのは事実のようだ。都側は文京区からの回答が無く立ち消えになったと理解しているらしい。 ← 文京区としては正式な書類は受け取っていない、担当者レベルでの電話によるやり取りはあったようだ、という認識にとどまっている。区内の様々な施策の中で体育館建設を優先させる判断をした。プロポーザルの中で公園の扱いを検討はするつもりだ。

体育館の規模は?可能性だけでも答えよ。 ← 可能性としては少なくとも1万6千?の床面積の施設が建てられる。総合設計制度を活用すればその1.5倍なので2万4千?。
現在の総合体育館が4千?程度(実際には4,600?程度か)なので共同事業者の利用面積は区民の利用面積の5倍になるのか!などの応答あり。

昼休み1時間を挟んで13時30分頃、鹿倉委員、半ば強制的に質問をまとめさせられる。

続いて共産党関川委員の質問、ただし短くするよう圧力あり。

区民への説明不足ではないか。 ← 昨日の建設委員会で、地域説明を都市計画審議会前に行う旨を答弁している。都市計画法上の手続きは済ませている。

四中跡地の検討の際には「ありかた検討会」を開いて二年かけて検討をした、今回は検討会は開かないようだし、説明会が3回のみのべ42名が参加しただけだ。 ← 街区公園なので3回でよい。意見書ももらっている。

意見書は60件ほど届いているらしいが、都市計画法17条の手続きを踏んだとして通してしまうつもりか。 ← 都市計画法に基づいた手続きをもってすすめている。

今までの事例では審議会でいくら意見を言っても文京区は聞く耳を持たない。まちづくりとしても(こうした手続きなど)おかしいのではないか。 ← 公園に隣接した体育館という計画は防災上も有効なものであり、まちづくりとしても有効であると考えている。

というあいかわらず頓珍漢な受け答えで、13時50分頃、元町公園関連の議題は幕。
他の委員たちは、質疑応答中、いい加減にしてはやく次の議題へいこうぜ、という雰囲気。
公明党堀内委員は、元町公園は文化財になっているわけではない!と口を挟む。
新生クラブ(民主)斉田委員は、手続論としてはきちんとすすめて欲しい、とコメント。
ほかの委員たちは基本的には、われ関せず、でした。            以上!


                                                


注):基本方針に基づき、共同事業者との事業スキーム及びプロポーザル条件の設定(コンサルを委託している)という説明がありましたが、この「コンサル」というのが、建設通信新聞2006.06.21に載っている「トデック」という会社のことでしょうか。 説明会などでも一向に明らかにされない基本方針とは果たしてどのような内容なのでしょうね。