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-連続まちづくり座談会-『下田 再創生塾』

■趣旨

下田から「地域」の再創生を考える連続まちづくり座談会『下田 再創生塾』を開催します。この会には二つの目的があります。ひとつには、下田という具体的な地域の再創生を考えること。そして、もうひとつは、下田をモデルとして、「地域」の再創生のあり方そのものを考えることです。

「地域」を取り巻く環境は大きく変わってきています。まちづくりの役割や意味も問い直されるべきときにきています。現在、「地域の個性(あるいは固有性)を生かしたまちづくり」ということばは、多くの場面で無批判に使われています。しかし、「地域の個性」とは何か、という問いに対して、今のところほとんどの地域が有効な答えを提示するに至っていません。その理由のひとつは、「地域の個性」を所与のものと考えてしまうことにあるのではないでしょうか。私たちは、「地域の個性」は与えられるものではなく創造していくものであると考えています。地域の個性を創造するという視点を導入して、「まちづくり」を問い直す必要があるのです。

『下田 再創生塾』の舞台となる静岡県下田市は、開港の歴史を持ち、美しい海や温泉などの自然資源にも恵まれたまちです。しかし、このまちでは、なまこ壁の民家に代表される歴史的建造物の多くが空家となって放置され、解体の危機に瀕しています。廃校になった小学校や伊豆石造の倉庫、産業遺産的な建造物なども十分に活用されていないものが少なくありません。豊かな地域資源を持ちながらそれを生かしきれない下田の状況は、まさに「地域の個性」を創り出せていない状況だといえます。

『下田 再創生塾』では下田という具体的な地域をフィールドに、参加者全員で地域再創生のアイディアを考えていく会合です。これは、下田の魅力を引き出すようなまちの個性を創生する具体的な場であると同時に、ほかのまちにも適用可能な、地域再創生のシミュレーションや実践を試みることができる知の集積を生み出す場ともなるはずです。私たちは市内外から参加者を広く募集します。会合は平成17年1月22日を初回として、年内に4回程度開催する予定です。毎回テーマを変えながら、各界で活躍するまちづくりの専門家や実践者をゲストにむかえて基調講演をお願いし、その後で講師を交えて下田のまちづくりと「地域」の再創生のあり方を考えるフリーディスカッションを行います。会場は下田市内の歴史的な価値のある建物を予定しています。実際の空間を体験しながら地域再創生の可能性を考えていきたいと考えているからです。

これから始まる『下田 再創生塾』に是非、ご参加ください。

今後、『下田 再創生塾』の情報配信を希望される方は、下記申し込みフォームよりお申し込み下さい。
(NPO地域再創生プログラム)理事長 清家 剛 / (下田ワーキンググループ リーダー)山中 新太郎・橋本 憲一郎

■活動報告

2005.06 第2回「下田 再創生塾」[2094KB]
2005.03 第1回「下田 再創生塾」[1430KB]