アンティーク着物コレクター・エッセイストとしても知られる
京都在住のマリンバ奏者・ 通崎さんが選んだモノ、人、事・・・

通崎さんはまず、その着物コレクションで注目を集めましたが、
近年手掛ける着物ブランドのプロデュースでは、
アンティークの復刻と共に現代アーティストに作品制作を依頼する
というユニークな方法を提案しています。

また、最近では着物、京都、音楽にまつわる取材依頼にもまして、
料理や教育、生活一般への取材、講演依頼が舞い込んできています。

これは彼女がアンティーク趣味、現代美術ファンということを超えて、
自らの明確な価値基準をもって、判断し、行動している人として
認められていることに他なりません。

そのことは、多くの人の憧れであると同時に、
多くのマスメディアによって流されている情報に振り回され続けている
人々へのメッセージでもあります。

本展では、モダンな和洋折衷的美しさの広がる
昭和初期の代表的華族邸宅「和敬塾本館」(旧細川侯爵邸)にて、
「通崎コレクション」「現代アーティストの新作」
を通したそのユニークな視点を、
「通崎好み」として展覧します。