111017:さくら国際高等学校再創生活動:中庭ランドスケーププログラム
2011年10月16日
長野県上田市にあるさくら国際高等学校にて行っている校舎再創生プロジェクトは、2009年のマスタープラン作成の後2010年に新教室の増築が終わり、今年のテーマは「居場所」になりました。昨年末より居場所についてのアンケートや学校の敷地全体を範囲とした居場所に関するワークショップを行い、最終的には旧南校舎と新教室、中校舎に囲まれた中庭を「憩い」の場として整備することになりました。生徒が参加できるつくり方を模索しながら枕木を飛び石状に配置してパス(経路)を生成することにし、新教室及び中校舎から旧南校舎の昇降口へ至る動線など1日の時間での変化と秋の文化祭に屋台を出したりなど四季を通じての長い時間スパンでの変化がある場所であることから「みんなの真ん中」を中心に同心円状に枕木が配置し広く大きな空間をつくり、その上で仮設的に小さなイベントをつくっていく案に落ち着きました。(system図)
更に今回わたしたちからの提案を受けて生徒有志による再創生委員会が立ち上がり、「真ん中」を決めるワークショップを行ったところ生徒から「みんなが見える場所に真ん中を決めよう」という案が出され結果的に「二つの真ん中」が中庭に置かれることになったり、枕木の配置を決めるワークショップでは旧南校舎への新しいルートが生徒から提案されたり、「太陽と月」というテーマが出されたりと、生徒たちとのキャッチボールで案が動きながら完成していくダイナミックな展開が見られました。(写真1)
今回のワークショップでは生徒たちが自ら枕木を配置して間を腐葉土で埋めたところまでで終了し、来春には腐葉土の上に芝が生えることになっています。(写真2、3)
今後は中庭でのアクティビティーを提案していく予定です。
(トリカタ)