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お知らせ

2012年3月18日:シンポジウム「近代住宅遺産の継承を考える」

2012年2月21日

■テーマ:生きている住宅を次代に引き継ぐために
現在、様々なところで築40年をこえた近代住宅がそれぞれの事情により、姿を消していっています。それは住宅史の中で試みられてきた様々な技術的、空間的な蓄積が体験から消えるということであり、生活と空間の関係について考えるための原典/リファレンスが失われるということでもあります。こうした原典となる住宅を私たちは、「近代住宅遺産」と呼び、それを次世代へ継承する必要性を感じています。

一方で、文化財的保存が最終回答なのかという点でいえば、住まいは使われることで生きるものであるということを考えるならば、住まわれながら社会に開かれることが望ましいという考え方もあります。その際にハードルとなるのは、持続的な運営方法と運営体、プログラムではないでしょうか。これまでの保存活動ではモノの存続の側面については議論がされてきた一方でそれを支える仕組みについての議論については不十分ではなかったでしょうか。
ここでは、その視点に立って「近代住宅」を社会的な価値として次代に継承することについて、課題と方法、そして展望を考えます
■日時、場所
・本郷求道会館(文京区本郷6丁目20-5)2012年3月18日 15時より(14時30分開場)
■資料代:500円 申込み不要

■主催:園田邸の保存と継承を考える会+NPO地域再創生プログラム
120318_シンポジウム.jpg
ご案内pdf:120318_シンポジウム.pdf

□住宅遺産:住宅建築保存の歴史(15:00-15:30)
内田 青蔵(建築史家。神奈川大学工学部建築学科教授)
□建築の保存と継承の現在(15:30-16:00)
伊藤雅春(園田高弘邸の継承と活用を考える会・建築家):園田邸活動について:
松隈章(聴竹居倶楽部代表・建築家):聴竹居の継承
□私有物としての個人住宅から社会の資産への転換(16:00-16:40)
佐々木龍郎(建築家):園田邸/南房総/阿佐ヶ谷住宅
木下壽子(有限会社コミュニティー・ハウジング):前川國男邸の継承活動
□パネルディスカッション「近代住宅建築の活用保存」(16:55-17:55)
テーマ:仕組みの可能性とそれを支える人々:モデレータ:新堀 学(建築家)
・内田 青蔵・木下壽子・佐々木龍郎・松隈章
・田村誠邦(アークブレイン・明治大学)
・野沢正光(建築家)
・馬場正尊(建築家・OpenA)
■同日、同会場2階にて、写真家、齋藤さだむ氏の近代住宅を撮影した作品展示を行っております。どうぞご覧下さい。
・「聴竹居」(1928年、藤井厚二)・「自由が丘の家(園田高弘邸)」(1955年、吉村順三)・「新・前川國男自邸」(1974年)
■また、ディスカッション終了後、会場である求道会館(1915年、武田五一)を所有者である近角真一氏にご案内いただく見学時間を設けたいと思います。

■問い合わせ:
NPO地域再創生プログラム:新堀
info@npo-rprogram.jp


Written by Shinbori